個性が自分でさえもよくわからなければ、まず1人になってみることをおすすめします。
個性は、1人になったときに初めて見えてくるものです。
他人と一緒にいるかぎり、少なからずその人たちからの影響を受けてしまい個性が隠れてしまうからです。
私たちは他人からの何気ない一言から影響を受けます。
また友人が誘うからという理由で行動したりもします。
しかし、それらは自分の意思で行っていることではありません。
あくまでも人からの影響を受けて、結果として起こったことです。
このように人と一緒にいるとその人たちから影響を受けることはとても自然なことで、いけないことではありません。
前向きに考えれば、友人から多くのことを学び、吸収することができているということです。
ただ個性だけは、友人と一緒にいるとだんだん隠れます。
個性なのか、それとも友人からの影響なのか、わからなくなってしまうのです。
いま一度個性を再確認したければ、単純に1人になってみればいいのです。
たった1人で買い物に行ったり、1人で映画を見に行ったり、レストランで食事をしたりします。
するとそのときに感じたり、考えたりしたことが、本当のあなたらしさです。
他人からの影響をまったく受けず、素になって受けた感覚が一番正直なあなたの感覚です。
個性が自分でわからなくなっている人に限って、友人といつも一緒に行動しています。
友人と一緒では、友人からの言葉が自分の考えの中に紛れ込み、自分の考えなのか友人の考えなのか、わからなくなるものです。
個性がわからなくなっている場合は、自分が悪いのではなく、単に周りからの影響で隠れてしまっている場合があるのです。
私は本を書くときには、必ず1人になって書きます。
以前は、友人と一緒になって書き進めていたことがありました。
しかし、そうすると、自分でも目を覆いたくなるほど話に一貫性がなくなり、つじつまの合わない話になっていました。
友人と一緒になって考え、話しながら書いていると、いい作品ができません。
書いている内容に一貫性がなくなり、自分が考えたことなのか、それとも友人の考えなのかわからなくなります。
それになりより集中ができなくなります。
自分が自分に対して集中するためには、1人になるしか方法はありません。
自分らしいことをしたければ、たった1人になるだけで、自然と自分らしい行動ができるのです。
1人になる時間は、必ず潤いや輝きを与える時間になります。
個性を伸ばしたい人や夢を追いかけたい人なら、なおのこと、1人になる時間が大切です。