「限界」と感じることは、限界ではありません。
ただその壁を乗り越えられないでいるのです。
世の中には限界ということはないため、何とかして乗り越えられる方法があります。
壁を乗り越えるためには、次のどちらかの手段が考えられます。
初めに考えられるのが(1)の「実力をつける」です。
壁を感じて乗り越えられないでいたら、単純に実力がないからという理由が考えられます。
こうしたときには、もっと実力をつけることで乗り越えていけます。
ただし、必ずしもすべてが実力をつけることでしか解決できないということではありません。
壁を乗り越えるためには、もう1つのアプローチがあります。
それが(2)の「方法を見つける」ということです。
これは実力は十分に身についているはずなのに、壁を乗り越えていくことができないときの手段です。
実力があっても乗り越えられないのは、方法を知らないからです。
頭を柔らかくして考えれば単純な方法で壁を乗り越えていくこともできます。
たとえば、目の前に大きな山があります。
それこそヒマラヤのエベレスト山のような、大きな山です。
何とかして山の向こう側へと行きたいのですが、目の前に山があるために前に進んでいくことができません。
そんなときに「ここが限界か」と、くじける必要はありません。
何とかして山を乗り越えられる手段があるはずです。
まず一番原始的な方法で言えば、単純に山を乗り越えられるという実力を身につけ、山を歩いて乗り越えていくことです。
山が大きいだけに、実力も大きなものでなければいけません。
実力を身につけるまで時間も長くかかることでしょうし、効率が悪くなります。
そんなときに頭のいい人は、飛行機という「方法」を使って山を乗り越えます。
山を乗り越えるためには、足の実力をつけるだけとは限らず、単に飛行機を使ってすいすい飛んでいけばいいだけです。
これは本人に、飛行機という方法が思いつくかどうかがポイントです。
往々に目の前に山が立ちふさがると、目の前にある大きな存在に視界がいっぱいになります。
そのため視野を広くした考えがしにくくなり、簡単な方法でも頭が回らなくなってしまうのです。
乗り越える山が大きいばかりに頭がいっぱいになっている人は、実力をつけるためにたくさんの時間を使ってしまうことになります。
しかし、もっと冷静になって考えれば「方法」はほかにもあるのです。
飛行機という方法でなくても、列車でもトンネルを抜けることでも気球でもかまいません。
目の前にある山を乗り越えるために、あらゆる手段を考えてみることが、人生では大切なのです。
諦めたら、それで最後なのです。