世の中には、あなたの努力など関係なしに、生まれつきすでに決められていることがあります。
その1つがあなたの「環境」です。
あなたの環境とは、大きく分けて2つあります。
自分の「外の環境(親、親戚、土地柄)」と「内の環境(顔、身体状態、先天的能力)」は、生まれつきすでに決められています。
今のあなたの親はあなたが選んだ人でしょうか。
また今のあなたの親戚は、あなたが選んだ人でしょうか。
あなたの顔も体の状態も能力も、あなたが選んでそうなったわけではないはずです。
生まれつき、そうなっていたということです。
自分の努力とは関係なしに、すでに決められていることは、全部受け入れてしまうことが大切です。
外の環境である親や親戚も、内の環境である顔も体も両方です。
決められていることは、変えようがないからです。
ときどき「私は自分の顔が嫌い。~みたいにきれいになりたい」と言い、自分の容姿を嫌っている女性を見かけます。
自分の顔形が好きではなく、テレビに出ている華やかなタレントのような顔立ちならいいのになと思っている人です。
しかし、いくらお化粧をしたり、服装を変えたりしたところで、自分が自分であることには変わりはありません。
ほかの誰かになることは絶対できないのです。
あなたは世の中に1人しか存在せず、またとして同じ人は1人も存在しません。
能力も同じです。
自分に初めから備わっている好みや能力は、他人がどう言おうがすべて受け入れることです。
私は小さなころから、ものを書くということが得意でした。
作文を書いたり漢字を書いたりなど「書く」という行為は大きな練習をすることなく得意でした。
私には、なぜなのかわかりません。
ただ、そういうふうな能力が生まれつき備わっていただけです。
学生のころから、よく物を書いては楽しんでいました。
しかし、ちょうど思春期に当たる時期だけに華やかさを求めたがります。
自分が行っていることはとても地味で目立たず「これができて、だからなんなんだ」と思い悩んだこともありました。
しかし、初めからある能力は、生かしておかないともったいないというものです。
生まれつき持っている要素は、外の環境と内の環境も、生かしきるようにしましょう。
才能という言葉は、自分にあらかじめ与えられている環境をすべて生かしているときに発揮されます。
私は今の父がいるからこそ機械系に強くなりました。
今の母がいるからこそ、お金の大切さを知りました。
今の家があるからこそ、自然の大切さを知りました。
親戚にいろいろな人がいますが、そうした人たちからも「~だからこそ」と言えることがあるのです。
私は生まれつきあらかじめ与えられていることを生かしていることで、今の自分の能力が最大限に発揮されています。
いろいろな条件がオンになっているところだけをかき集めることで、大きなことができるようになるのです。
自分の人生にあることをすべて受け入れてみることです。
初めから手に入れていることは、むしろそれを追い風にして自分を最大限に表現していくと才能も発揮されやすくなるのです。