意外なことかと思うかもしれませんが、1人になることも才能発揮の重要な基盤の1つです。
1人になるためにお金をかけることは悪いことではありません。
友人と一定の距離を置くために、お金を使うと言ってもいいでしょう。
世間では1人きりの人を「孤独」「友人がいない」「寂しそう」と冷やかしますが、それらは気にしなくてもかまいません。
恵まれた環境とは、1人になって集中できるという環境であり、友人とわいわい騒いでいるところに才能発揮はありません。
「友人とわいわい騒いで飲んでいたら、才能発揮ができました」なんていう話は聞いたことがありません。
友人と一緒にいるとはかどると勘違いしている人がいるようですが、実際にははかどるどころか妨げになっています。
友人との話に意識が向いてしまい、今目の前にあることに集中ができず、身につかなくなります。
大学で友人と一緒に勉強することはあっても、本当の勉強は帰宅後の集中しながらの1人勉強です。
たしかに質のよい授業や、やる気を出させてくれる仲間たちと一緒にいると元気になります。
しかし、本当に質の高い勉強は、復習の時間であったり予習の時間であったりします。
将来について考えているときも、友人の話に流されている自分ではなく、1人になって自分について考えている時間です。
1人にならないと、周りからの雑音がうるさくて自分を見失ってしまいます。
私は本を読むときや本を書くとき、考えるときなど、自分がやりたいことがあるときには、基本的に1人になります。
周りに人がいてもかまいませんから、1人中心で活動できる場所へ行きます。
そうしないと本当に自分と向き合えないからです。
自分の頭で考え、自分の責任で行動するときが一番身につき、自分のためになります。
これ以上ない恵まれた環境の1つは、1人きりの時間なのです。