お金を使うことは「投資」「浪費」「必要経費」の3種類があります。
「必要経費」は、ご存じのとおり家賃や食費、光熱費といった生活費です。
最低限の生活を営んでいくうえでどうしても欠かせない費用であり、これは生きていくうえで必要な費用です。
一方で「浪費」という使い方があります。
お金の使い方が下手な人に共通することは、常に「浪費の癖」があり、そのため何の蓄積もないことです。
水のようにお金を使い、ざるのように何も残らないのです。
たとえば、ギャンブルにお金を使い込んでしまうことです。
ギャンブルは、負けやすいようにできていますから、大金持ちになることはできません。
それが才能につながる能力になるかというと、そうでもありません。
短い時間の間に大金がはじけ飛んでしまい、そのうえ自分の中に何かが残るかというと、悔しい思い出以外何も残りません。
ギャンブルを始めたころはよく当たりを出し「これならいける」と思います。
パチンコ開店日には、罠があります。
開店当日に客が押し寄せることを予想し、店はわざと当たりを出やすいようにパチンコ台を設定します。
特に開店当日は、最も玉が出やすいように設定します。
パチンコ開店日は、玉が出やすく当たりやすいのです。
客は「ビギナーズラックだ!」「今日はついている!」「この店は玉が出やすい!」と浮かれ、店側の罠にはまっているのです。
開店から日数が経てば、また設定を元に戻します。
一方で「この店は玉が出やすい」と思い込んだ客が押し寄せ、損をさせるようにしているのです。
ギャンブルを本格的にやり始めると、ビギナーズラックの快感が忘れられず、お金を費やしてしまうことになるのです。
時間とお金の浪費以外、何でもありません。
ギャンブルは人間心理を突いた、うまい金儲けの仕組みなのです。
3つ目には「投資」というお金の使い方があります。
自分の中に「財産」が残るような使い方のことです。
自分の中に残る財産とは、知識や知恵、経験や失敗を言います。
これらの心の財産は、そのときかぎりのものではなく今後の一生にわたってずっと使い続けることのできるものです。
自分の才能を伸ばすために使われるお金はすべて「自己投資」と考えましょう。
その蓄積は将来の自分の大きな武器と変わり、元手より大きなお金を取り戻すことができるようになります。
才能を磨くためのお金とは、こうしたことに使われるお金のことを言います。
この部分にどれだけお金を使って、自分を磨くかで、能力が変わり、品が変わり、将来が変わってきます。
生活の中で唯一大きなリターンを期待できる、有意義な使い方なのです。