「自分が生まれてきた理由、意味、役目」
これを見つけることができた人には、必ずほかと抜きんでた才能と呼ばれる力を付けることができます。
生きていることに、大きな意味を感じています。
それを果たすために生きていることがわかれば、おのずから前に出る力が湧き出てきます。
「天から使わされた命」を「使命」と言います。
使命感を意識して行動していると、大事な場面で踏ん張れます。
自分が今、なぜそうしているかという理由がはっきりわかっている人には、底力が湧いて出てきます。
以前出会った上司の1人に、変わった口癖のある、リーダーがいました。
「使命があるから」という口癖です。
大事な場面では、独り言のように小さな声で言います。
小さな声だったため、周りにいる私たちにはその言葉が不思議な意味に感じ取れました。
彼は、仕事がよくできる人です。
朝早くから夜遅くまでよく働き、人を統率するリーダーシップを発揮している人です。
作業をたくさん抱えて仕事が追いつかず、連日の徹夜で、みんなが疲れきっている時期がありました。
そんなとき、彼は「使命があるから」と言って、もう一踏ん張りこなしていました。
今抱えている仕事は、自分がやるべき仕事であり、こなすことが人生を全うすることだという使命感を抱いていました。
そのため、常に強く生きることができていたのです。
生きている意味や、自分がここにいる「存在意義」というものをしっかりわかっていると、目の前の仕事に一生懸命になれます。
目の前にこの仕事があるのは「今の自分に必要な課題である」と感じます。
全身全霊を持って取り組めるのです。