好きなことは、意識的に行っていることではありません。
無意識的に行っていることです。
無理やり自分をコントロールさせているのではなく、考えてもいないのに勝手に体が動いてしまい、そうしてしまうことです。
知らず知らずにそうしてしまい、自分でもそうしていることに気づいていないくらいです。
たとえばダンスを踊ることが好きな人がいたとします。
その人はかっこよく踊ることで人から尊敬されることが目的ではなく、純粋に自分が楽しいからやっているのです。
こうした人は、いつも無意識的にそのことばかりを考えてしまっています。
無意識にタップを踏んでいたり、いつもダンスのことを考えていたり、生活の中にもダンスに結びつく何かがないかと探しています。
頭の片隅に「ダンス」という文字があり、そのことばかりを考えているので当たり前になり、こびりついて離れないのです。
知らず知らずにやってしまっていることほど、その人が本当に心から求めているということです。
いつもそのことばかりを考えてしまうのは、それだけ好きだということです。
恋愛と同じです。
いつもその人のことばかり考えているということは、それだけその人のことが好きだということです。
人を好きになるために、わざわざ努力をしますか。
わざわざ意識をしますか。
無意識のうちにその人のことばかり考えてしまい、その人のことしか視界に入らなくなります。
人を好きになるために「好き」を無理やり意識するのは、本心ではありません。
頭からはなれないことが、本当の「好き」です。