直感という言葉があります。
漢字のとおり「直接」「感じる」と書きます。
初めての経験でぴんときた感覚です。
それはまさに直接に心で感じた感覚であり、直接であるだけに不純物が混ざることもなくとても純粋な感覚です。
使い方によっては本当の自分を発見できます。
私たちは、ときおり日常の中で直感を持つことがあります。
本屋で本を眺めていると、自分が読みたい本はぴんと脳が反応します。
本の中身を見なくても、その本は自分が読みたい本だと直感的にわかります。
なぜなのか理由ははっきりしませんがわかってしまいます。
また人と出会ったときに、自分のタイプの人が目の前に現れるとすぐどきどきしてしまいます。
自分で自分の好みのタイプは、どんな人と聞かれてもなかなかうまく答えられません。
しかし、実際に言葉にできない自分のタイプの人が目の前に現れると、すぐ「この人は私のタイプだ」とわかります。
不思議なことですが、直感には言葉にできないあなたらしさを映し出しています。
ぱっと見て、初めに感じたことは、一瞬の出来事だけに、考えに不純物が混ざっていません。
なにより正直なあなたらしさと言えます。
変に考えを曲げることもなく、雑念も混ざっていないため、直感は一番の信用できるあなたらしさです。
直感ほどの正直な気持ちはないというくらいです。
私はいつも本を書くときは、即興で書いています。
前もってネタを用意しているわけでなく、今回は「恋愛について書こう」と決めたら、後は思いつくままにどんどん書きます。
思いついたことを思いついた順番に思いついた表現で書いています。
考えてから書くというより、書きながら考えています。
人間は考えるほど余計なことを考えてしまい、初めに出たせっかくの純粋な考えも考えすぎると逆に濁ってしまいます。
私はいつも直感的に文章を書いています。
今思いついたことを、今書いています。
周りの人が見たら、ノートパソコンの上でピアノの練習でもしているのではないかと思われるくらいに打っています。
だからこそ私は、いつも正直で素直な文章が書けているわけです。
余計なことは考えず、考えすぎて余計に話がもつれることもなくさっと書いたほうが、クオリティーを上げることができます。
私はたくさん文章を書いているためか、お客さまから「どうすればうまく文章を書けますか」というお便りをよく頂きます。
私はいつも「あまり考えすぎないほうがよい文章が書けますよ」とアドバイスしています。
たいていの場合「どうすればうまく書けるか」と考えている時点でうまく書けなくなります。
考えすぎるともはやそれは直感的ではありません。
後から「どうしようどうしよう」と考えすぎたために逆に考えが濁ってしまい、余計にうまく書けなくなってしまうのです。
最初に感じたこと(感覚、考え、気持ち)が、一番正直な個性です。
考えすぎないようにしましょう。
最初に出た答え(直感)に従って、行動していきましょう。
それが一番純粋なあなたらしさということです。