私の実体験から、面白いお話を紹介させてください。
あまり大きな声ではいえませんが、これはきっとあなたのためになるお話になるはずです。
「ミスをすると怒る上司のいる職場ほど、ミスが多くなる」という不思議なお話です。
「ミスをきちんと指摘しているのだから、ミスが減るのでは?」
そう思いますよね。
しかし、現実はちょっと違います。
私が以前いた職場では、ミスをすると怒鳴るように怒る上司がいて有名でした。
まさに鬼上司です。
ささいなミスでも、だらだらお説教されてしまい、間違いをしようものなら、大きな声で怒鳴られます。
しかし、ミスを指摘してお説教するにもかかわらず、一向に状況はよくならないという不思議な状態がありました。
その職場は、いつまで経ってもミスが多い職場でした。
私はそんな職場の中にいましたから、なぜいつまでもミスが改善されないのかが、よくわかりました。
本当の問題は、すぐ怒る上司にあったのです。
ミスをすると、上司が怒る。
↓
みんな叱られるのは嫌だから、ミスをしても上司に報告しなくなる。
↓
ミスを隠しているから、情報が共有されないし、いつまでも改善されない。
↓
余計にミスや間違いの起こりやすい職場となる。
こうした流れがはっきり見えたのです。
誰でもそうですが、叱られるのは嫌なものです。
ミスをして、すぐ怒るような上司では、素直に報告がしづらくなりますよね。
すぐ怒る上司のいる職場では、それそのものが問題です。
一生懸命に怒る上司は、一生懸命に仕事をしているように見えますから、社長や管理職からは問題がないように見えます。
頑張っているなと映るのでしょう。
しかし、部下から見れば、一番の問題は上司そのものだったりするのです。