逆説的な話で、意外な事実を1つお話しします。
今まで学んできたことを、大きく変えるような事実です。
何を大きく変えるかというと、次の一言です。
「勉強すればするほど、ストレスの多い人生を歩みやすくなる」という事実です。
勉強をして、なぜストレスが増えるのかと思うでしょう。
勉強をすればするほど、頭がよくなるからです。
「頭がよくなればよいではないか。何が悪いのだろうか」
そうきましたね。
頭がよくなると、次にどうなるでしょうか。
その得られた知識を持って、人を裁くようになるのです。
たしかに役立つ知識は素晴らしい。
勉強熱心な人は、たくさんの学び、知識を得て賢くなります。
勉強をすればするほど知識が豊かになり、生活や人生が向上するように思えます。
しかし、頭に知識を詰め込む一方で、だんだん次のような言葉も増えます。
「あの人は、なってない」
「うちの両親は、なってない」
「うちの上司は、なってない」
「あの人の言葉遣いは、なってない」
「あの国は、なってない」
自分の知識を持って、人を裁いてしまうようになるのです。
自分の知識に自信を持ち、自分の理想を押し付け、相手を非難するようになる。
自分が一番だと思うようになります。
人を裁く人は、決まって頭がいい人です。
頭がいいから人を裁けます。
高学歴で、賢くて、知識が豊富な人です。
つい人を見て裁いてしまうようになり、壁ができ、対立ができ、友人が減り、幸せが減っていくのです。
本来、人を幸せにするための勉強が、人との壁を作ってしまう現実があります。
宗教も、素晴らしい教えの塊です。
しかし、皆さんよく現実を見てみましょう。
本来、一番人を救うべき宗教が、一番人を殺してしまう現実になっています。
「自分が正しい」という人同士の対立により、喧嘩になり、殺し合いになっているのです。
「正義」という大義名分で、大量の虐殺が繰り返されています。
個人という小さな単位なら、喧嘩です。
国という大きな単位なら、戦争です。
あなたも同じようなことにはなっていませんか。
嫌いな人がいるときに、相手に原因を求めるのではなく、自分を振り返ってみましょう。
あなたは頭がいい。
だから人を裁いてしまう。
あなたが勝手に理想を押し付け、裁いているだけではないですか。
自分の理想を相手に押し付けようとすると、限りがありません。
相手は相手、自分は自分。
おおらかな気持ちを持つことです。
間違っても、自分の知識を相手に押し付けたり、裁いたり、非難してはいけないのです。
本当の裁きは、人がすることではありません。
宇宙がすることです。
宇宙の中に生きているのですから、ルールには従わなければなりません。
反するものがいれば、友人と仲が悪くなったり、病気になったり、寿命が短くなったりと、適切な罰を与えます。
人が与える以上の重い罰を与えます。
本当の裁きは、あなたがしなくても、すでに「宇宙」という最高裁判官が存在しています。
宇宙に任せておけばいいのです。