ジグソーパズルは、初めは1枚の絵です。
完全であり、完璧な絵が初めから出来上がっています。
しかし、後から人間がその絵に線を引っ張って、小さく分けてしまいます。
1枚の絵がばらばらになってしまったのです。
地球と同じではありませんか。
地球はそもそも1つなのに、後から境界線を引っ張ってしまい、ばらばらにしてしまいました。
なぜこれほど世の中にたくさんの境界線が引っ張られることになったのかというと、人間が原因です。
「これは私のものだ」という所有欲のために、たくさん線が引っ張られるようになったのです。
私のもの、私の部屋、私の土地、私の町、私の国。
地球のばらばら事件の原因は、人間の所有欲が原因です。
いざこざ、喧嘩、対立、戦争の大本の原因は、人であり、所有欲なのです。
地球が生まれたばかりの創世記では、土地の権利などありませんでした。
どこが誰の土地で、ここは誰の土地かという区別はなく、地球1つをみんなで共有していました。
しかし、人が進化すると、次第に欲も強くなります。
所有欲のために、後から土地に線が引っ張られるようになりました。
今では、アパートにたくさんの壁という境界を作り「ここからここまでは私のもの」という「自分の空間」を作っています。
そういう自分の部屋という空間は、どれも制限的です。
区切って小さな単位にしているのですから、どれも狭く制限があります。
そもそも「私の家」というのは、所有欲から発生する境界線を作る作業なのです。
最初から私の家があるのではありません。
もともと土地はあり、人間たちが所有欲から奪い合いが生まれ、境界線が生まれたのです。