円周率をご存じですか。
円周を直径で割って求める値のことを言います。
ちなみに私が小学生のころは「3.14」として覚えました。
当時の私は「3.14」が円周率の答えだと思っていました。
しかし、後に高学年になると、さらに正確な答えがあることを知ります。
「3.141」です。
小数点第3位まで求めた、より正確な答えです。
しかし、さらに正確な答えがあります。
「3.1415」です。
いえいえ、まだまだ続きます。
円周率は、小数点以下が無限に続く究極の率であることを知ります。
「3.1415926535897932384626433832795028841971……」
答えがあっても「さらに正しい答え」があり「さらに正しい答え」にも「さらにさらに正しい答え」が延々と続きます。
すると、変ですね。
あることに気づきませんか。
答えが延々と続いて終わりが無いということは「真の答え」は「無い」ということになります。
円周率の完全なる絶対的な答えは「無い」ということに気づいたとき「無限」という「在る」に気づけます。
答えが「無い」ということは、答えは無限に「ある」ということなのです。
無限という言葉を、私たちは日常でよく使います。
「限りが無い」と書いて「無限」です。
たくさんあって、もう数え切れないほどの天文学的な数字であり、際限が無いということです。
限りの無い無限とは、つまり「1つも無い」ということになります。
「1つも無い」という正解は「無限に在る」という世界と同じなのです。
「無限に答えがある」ということは「本当の答えは1つもない」ということを意味していたのです。