「私は、ダメな人間なんです」
ときどき、自分で自分の悪口を言う人を見かけます。
自分を謙虚に見せていることでしょうが、実は横柄で偉そうなことを言っています。
自分の乗っている車をダメな車だと悪口を言えば、作ってくれた機械工の人たちに対しても悪口を言ったことになります。
同じように、自分を否定することで、自分を生んでくれた親を否定し、宇宙を否定していることになります。
恩師、友人を否定することになり、すべての一切に対して「ダメな人たちだ」と間接的に言っていることになるのです。
感謝そのものを放棄して、忘れている状態なのです。
すべては、必ず素晴らしいのです。
「素晴らしい」と思い込むのではなく、そもそも初めから「素晴らしい」という事実に気づくことです。
従来の成功哲学では「感謝しなさい、しなければならない」というプラス思考を、無理やり頭に詰め込む方法でした。
たしかに一時的に効果はあるかもしれませんが、そもそも初めから必要ないことです。
そもそも初めから素晴らしいのですから、わざわざプラス思考にならなくても、その事実に気づくだけでよいのです。
プラス思考なんて必要ないのです。
真実に気づくだけでいいのです。
「素晴らしい」としか思えない現実に気づけば「感謝しよう」と頭に叩き込まなくても、気持ちが自然と湧き出てくるのです。