私は日本のことわざが大好きですが、特に気に入っている言葉があります。
ぜひ、紹介をさせてください。
『握れば拳。開けば手のひら。』
拳も、手のひらも、手であることには変わりありません。
手そのものは問題ではなく、使い方によって、その役割はまったく変わってしまうことです。
私はこの言葉の意味を振り返るたびに、使い方の重要性をあらためて噛み締めます。
人の手は、年齢や国籍に関係なく、5本指です。
もちろん子どもの手は小さく、大人の手は大きく、黒人の手は黒く、白人の手は白いといった違いはあります。
しかし、大きさや色は、関係ありません。
手のひらをどう活用するかが、最も大切なことなのです。
手のひらを握り締め、拳を作ってください。
手は喧嘩をするための武器になります。
人を傷つけ、泣かせ、悲しませるための武器です。
次に手をぱっと開いてみましょう。
人と仲良く握手をするための手のひらへと変わります。
握手は人と人とを結びつけ、新しい出会いを作ります。
もはや、手の大小や色の違いは、まったく関係ありません。
手のひらをどう活用するかが、ポイントなのです。
自分の素質に悩んでいても、大した問題ではありません。
頭が悪い。
かわいくない。
身長が低い。
肌が黒い。
そうした悩みは、外見しか捉えていないということです。
単なる見た目ではなく、どう活用するかを考えましょう。
頭が悪いなら、人一倍たくさん勉強をするという根気をつければいいのです。
かわいくないから、外見や体ばかりを求めた男性を追い払えます。
身長が低ければ「小さくてかわいい」という見方ができます。
肌が黒くても、だからとはいえ人生に大きな支障が出るわけではありません。
『握れば拳。開けば手のひら』です。
手のひらが問題ではありません。
手のひらをどうするかが問題です。
「あなたをどう生かすか」が、重要なのです。