結果をすぐ求めようとする人は、成長ができない人です。
行動をたくさんして、早く成長するというなら、わかります。
汗を流して、たくさん行動をして、短時間で成長ができるというのは正当です。
しかし、行動をろくにしないで、結果ばかりを早く求めようとする人は、往々にして失敗します。
本当の成長は、体に染み込ませるものであり、時間がかかるものだからです。
すぐ結果ばかり求めようとすると、体に染み込む前にやめてしまいます。
だから一時的に結果が出たように思えても、少し経てば、また元どおりになってしまうのです。
あなたが幼いころ、自転車に乗る練習をしたことを思い出しましょう。
自転車は、乗れるようになるまでに、時間がかかります。
少し進んでは自転車が倒れそうになり、足をついてしまい、また少し進んでは足をついてしまいます。
その苦労の繰り返しが、延々と続きます。
「このまま自分は一生乗れないのではないか」という不安が出始めます。
「自転車を1分で乗れるようになる方法はありませんか」と言われても、ありません。
結果をすぐ求めようとする人は、成長から逃げている人です。
諦めやすく、しのぎの手段で乗り切ろうとする人です。
本当に自転車が乗れるようになるためには、やはり時間をかけて練習するしかありません。
親に補助してもらい、いくばくか助けてもらうこともあります。
ですがやはり最終的には、自分が練習を繰り返し、汗を流して経験を積むことが一番自分の成長になります。
いずれ、乗り方が体に染み込んでしまえば、すいすいこげるようになります。
乗れなかったころの苦労はなんだったのかと思うはずです。
それでいて自転車に乗らない時期が少々長くても、忘れることはありません。
体が覚えているからです。
体で覚えたことは、忘れません。
自分が経験を積み、時間をかけて体に染み込ませることが、一番の自己成長につながるのです。
すぐ結果を求めてはいけないのです。