人類は、賢い脳を発達させた結果、さまざまな道具を発明してきました。
最も進化の大きな発明はさまざまですが、その1つは「乗り物」です。
人類誕生のころ、移動といえば「歩くこと」が基本でした。
しかし、歩くとはいえ、移動の早さや距離は、たかがしれています。
そこで人類は、自転車を発明しました。
自転車の起源は、1810年代ドイツ人のドライスという人が発明した「ドライジーネ」と呼ばれる二輪車に始まるとされています。
自転車があれば、小さな力で長距離を移動できるようになります。
その後、さらに進化して、バイク、自動車、電車、空を飛ぶ飛行機。
1969年には、宇宙を飛ぶロケットを発明し、月面着陸を果たしました。
すごいです。
今、私たちの生活には便利な乗り物があふれています。
自転車・バイク・自動車・公共の交通機関。
もはや歩くことが少なくなっています。
自転車やバイクや自動車を発明したのも、人間の「楽をしたい」という気持ちが発端です。
楽ができる数多くの道具によって、私たちは今「人類史上、最も歩かない時代」に直面しています。
その結果、肥満や糖尿病が増えています。
数々のメディアで、食文化、多様化、食品の価格低下など数々の理由が挙げられますが、それ以上に深刻なのはやはり運動不足です。
歩かなくなった、ということです。
昔に比べ、交通手段が発達した反面、歩かなくてもいい環境が増えたため、運動不足が顕著になり、肥満が深刻化しています。
食べる量が増えた一方、運動する量が少なくなっている。
これが現在の社会全体に起こりつつある現象です。
おかしな話ですね。
人類を楽にさせた道具たちが今、人類たちを苦しめる原因になっています。
まず、これに気づくことが大切です。