公開日:2010年7月22日
執筆者:水口貴博

脳を刺激する30の歩き方

  • じっと立っているだけでも、
    カロリーを消費する。
脳を刺激する30の歩き方

じっと立っているだけでも、カロリーを消費する。

本屋でじっと立ち読みをしていると、足がだんだん疲れてきます。
興味深い本があると、時を忘れて、立ち読みしてしまいますね。
立ち読みをし続けて足が棒になった経験がある人も多いことでしょう。

耳を澄ませば、聞こえなかった音が聞こえるようになる。

人の受ける刺激の80パーセントは、目からの視覚情報です。
歩いているときは、風景や道を眺めたりすれ違う人にぶつからないよう確認したりなど、多くの刺激を目から受け取っています。
歩くたびに刻々と移り変わる景色は、視覚を刺激させるだけでなく、わくわくさせます。

歩き方がきれいな人はいつも元気。
自分の足音のリズムに乗っているから。

「ずるずる、ずるずる」
元気がない人の歩き方は、必ず引きずったような歩き方になっています。
元気がないから、引きずったような歩き方になっているのではありません。

「時間」に縛られて考えるのではなく「気分」や「体調」を重視して考えるのがポイント。

あなたにとって、歩くと気持ちのいい時間帯は、いつですか。
世間でよく耳にするのは、やはり「朝」が多いようです。
医学的な面から考えても、たしかに朝に歩くのはタイミングとしては最も有効です。

空気は、おいしい食べ物だと意識しながら歩く。

普段私たちは、空気を当たり前のものと思っています。
意識していません。
そもそも呼吸は無意識にしてしまいます。

テーマを決めて歩くと、カラーバス効果が起こる。

私は散歩をするとき、テーマを決めてから歩くことがよくあります。
時には気分転換でぼうっと歩くときもありますが、まれです。
「テーマを決めて歩く」というのはポイントです。

ひらめいたアイデアを、記録するだけでなく、実行しやすくする工夫。

テーマを決めて歩いているとき、ぱっとひらめくことがあります。
「子育て」についてのテーマで歩いていると、子どもたちがいつもより目立つようになります。
歩いていると、たくさんの生活のさまざまな風景を目にできるので、なおさら発想が浮かびやすい。

「美しい花だ」
そう思える人は、幸せだ。

忙しい人は、歩いているとき、道端にある花を見ることはありません。
そんな余裕はないからです。
どんなに美しい花があっても、気づけないのでは、ないも同然です。

姿勢が悪いから疲れやすい。
疲れるから、余計に姿勢が悪くなる悪循環。

私は散歩の途中、自分と同じように散歩をする人たちとすれ違います。
そんなとき気づいたことがあります。
やけに疲れた様子で歩いている人もいれば、元気そうに歩いている人もいます。

歩くスピードに「緩急」という変化をつけて歩いてみる。

ペースで歩き方を考えると、大きく2種類あります。
(1)速く歩いて有酸素運動を意識する「ウォーキング」
(2)リラックスを意識する「散歩」

人間の価値観は、歩数計1つで簡単に変えられる。

以前、歩数計をつけない生活をしていたころは「できるだけ近道を通ろう」と思っていました。
少しでも早く、少しでも短い距離を歩けば「得をした」という喜びがありました。
逆に、1分1秒でももたもたする自分がいると、すぐいらいらする感じです。

カメラを持って歩くと、散歩がもっと楽しくなる。

カメラを持って歩くと、散歩がいつもより楽しくなります。
今までなんとなくでしか見ていなかった散歩道の風景が、カメラを持参するだけで、状況が変わります。
何度も通い慣れた散歩道でさえ「おや。こんなところにこんなものがあったのか」という意外な発見ができるようになります。

後ろ向き歩きで歩いて、体のバランスを整える。

少し変わった歩き方として「後ろ向きで歩く」という方法があります。
これは「後ろ向き歩き健康法」と呼ばれています。
公園では、ときどき後ろ向きで歩く人を見かけます。

ラジオを聞きながら歩くと、調子が出る。

歩きながらおすすめしたい健康法の1つに「ラジオを聞きながら歩く」という方法があります。
「なんだ。そんなことか」と思いますが、やってみると面白い。
ラジオのいいところは「臨場感」があるところです。

毎日歩き続けていると、ついには筋肉痛が懐かしくなる。

全然歩き慣れていない人が3,000歩歩けば、おそらく翌日は筋肉痛です。
私がそうでした。
歩いた次の日は足が痛くて、普通に歩くのがままならないほどでした。

健康を維持できない人は「運動は、悪くなったときにするものだ」と思っている。

健康というのは、ほうっておけば維持できるものではありません。
運動不足のうえ、暴飲暴食などを繰り返す生活では、すぐ健康は崩れます。
若いうちは大丈夫と言います。

運動しなくても健康維持できている人は、見えないところで運動をしているだけ。

40代や50代の人でも、健康面にまったく問題ない人がいます。
さぞ、運動を毎日欠かさずにしているのだろうと思うでしょう。
そういう人に「何か特別な運動でもされているんですか」と尋ねると、やはりスポーツを趣味としていることが多いようです。

「歩く時間」を作るより、自然に歩ける空間を作る。

あらためて「散歩」という時間を作らなくても、自然と生活の中で歩くことができるなら一番です。
「そうするしかない状況を作る」ということです。
「歩く時間」を作るのもいいですが、普段生活をしているだけで歩ける状態を作るほうが、はるかに継続しやすいからです。

歩いているときは、楽しそうな表情をしながら歩こう。

「ウォーキング」に関する書籍の多くは「正しい歩き方」という部分に重点を置いています。
「歩幅」「足の降り方」「手の曲げ方」「姿勢」など、そうした点に注意が向けられがちです。
当然です。

直線コースだけでは面白くない。
くねくねした道を歩こう。

多少、トラブルや悩みがあったりするほうが、生き方を改めるきっかけになります。
当たり前の重要性を、痛切に感じる機会になるでしょう。
トラブルや悩みは、気づきを促します。

歩きながらのほうが、英会話のリスニングがよく聞き取れる。

高校生のころ、受験対策として英会話のリスニングのため、イヤホンをつけながら歩いていました。
アメリカ留学中にも、携帯オーディオプレーヤーを使って、英会話の音声を聞いていました。
そんなとき、気づいたことがあります。

歩くことは、腰痛に効く。

「背骨」と一言で言っても、小さな骨の連続から成り立っています。
その骨と骨との間には、柔らかい椎間板があります。
おかげで背骨は180度、柔軟に曲がるようになっています。

はだしで歩くほうが、脳を刺激する。

人目がなく、地面が安全なところに限りますが「はだしで歩く」というのは健康のためになるというのをご存じですか。
皮膚は体全体を覆っていますが、主に受ける刺激は、手と足からが大半を占めています。
日常生活を送っていると、持ったり歩いたりするため、手足が中心になります。

ウォーキングの苦しみが、スリムな体型に変換されていくイメージをしながら歩く。

ウォーキングとはいえ、やはり苦しいときには苦しいです。
歩いていると、次第に呼吸が苦しくなったり、疲れがたまってきたりしてきます。
そういうとき、スリムになっている自分を想像しながら歩きましょう。

適切な歩幅の計算方法。

あなたの歩幅はどのくらいですか。
これを聞かれてすぐ答えられる人は、少ないのではないでしょうか。
しかし、本格的にウォーキングをするなら、高機能な歩数計に自分の歩幅を入力するとき必要になるはずです。

水分補給のため水の入ったペットボトルを持ち歩く。
すると、意外な効用がもう1つ生まれる。

本格的に歩けば、必ず体が熱くなります。
体が熱くなれば、汗をかきます。
汗をかき続ければ、やがて体は水分不足になります。

夜のウォーキングには、朝や昼にはないメリットがある。
ただし、デメリットにも注意せよ。

「やはりウォーキングと言えば、夜が一番だ!」
人によっては、夜に歩くのが大好きという人もいるでしょう。
夜と言えば、どんよりした暗い印象がありますが「その暗さがよい」という人がいます。

双眼鏡があれば、単なる散歩がバードウォッチングになる。

田舎暮らしの人なら、近場に森林などの緑に恵まれている場合が多いはずです。
私の実家は田舎です。
都会のような人・物・サービスは少ない分、緑だけはあふれるほどたくさんあります。

大股で歩くと、普段使っていない筋肉が鍛えられる。

普段、散歩で10,000歩も歩ける人は、並たいていのことでは足腰が筋肉痛にはなりません。
それだけ歩けるというのは、すでに足腰が鍛えられているというなによりの証拠。
と言いたいところですが、必ずしもそうとは限りません。

疲れてきたら、元気に歩いている人を見て、もう一度奮い起こす。

しばらく長距離を歩き続けていると、やはり疲れてきます。
歩いていて疲れたときに、簡単に元気を取り戻す方法があります。
歩いていると、自分と同じようにウォーキングしたり、健康を目的に散歩をしたりしている人とすれ違うことになるでしょう。

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