高校生のころ、受験対策として英会話のリスニングのため、イヤホンをつけながら歩いていました。
アメリカ留学中にも、携帯オーディオプレーヤーを使って、英会話の音声を聞いていました。
そんなとき、気づいたことがあります。
椅子に座って聞いているより、歩きながらのほうが、なぜかよく聞き取れます。
会話の内容が、すらすら頭に入ってきやすい。
かなりはっきり差が感じられるほどでした。
なぜでしょうか。
それは歩くことで、脳に循環する血液量が増え、脳が活性化されるためです。
歩いていると、呼吸回数が増えます。
それは、たくさんの酸素を吸い込むということでもあります。
脳の重さは、体重のおよそ2パーセントしかありませんが、酸素をおよそ20パーセントも消費するところです。
脳は小さくても、大量の酸素を消費するところです。
歩くとどうなるでしょうか。
運動することで、血液の循環がよくなります。
血液の循環がよくなるだけではありません。
有酸素運動ともなれば、深い呼吸によって普段より大量の酸素を吸うことになります。
より酸素を多く含んだ血液が、脳へ循環されるようになります。
酸素が増えて、血液循環もよくなる。
その結果、脳が活性化されます。
散歩をしていると、じっとしているより、五感が研ぎ澄まされた経験はありませんか。
行儀は悪いですが、食べ歩きのほうが食事はおいしく感じられるのも、理由の1つです。
歩きながらのほうが、人との会話が盛り上がりやすいのも、同じ理由です。
歩きながらのリスニングが聞き取りやすくなるのは、そうした理由からです。
素晴らしいウォーキングの力、有酸素運動の力です。
英会話のリスニングは、歩きながらのほうが効率はいいのです。