完璧とは、100パーセントのことをいいます。
生活においても、人間関係においても、成績においても、100パーセントを求める癖を持つ人がいます。
もちろん100パーセントに近いほうが理想的です。
テストも90点より100点のほうが、評価されます。
しかし、100パーセントを求めるというのは、大変な努力をしなければならないということです。
90パーセントと100パーセントは、たった10パーセントの違いですが、単なる数字上の話です。
90パーセントから100パーセントに上げようと思えば、膨大な努力が必要です。
努力、根性、お金、体力、時間など、完璧を求め始めると切りがありません。
テストでは、普通に授業を聞いていれば、60点はすぐ取れます。
さらに、念入りに勉強をすれば、80点くらいはすぐ手が届きます。
しかし、80点から90点までスコアを上げようとすると、たった10点の違いですが、80点まで取る努力よりさらに必要です。
次に90点から95点まで引き上げようとすると、たった5点の違いですが、膨大な努力が必要です。
95点から100点まで努力をしていると、努力をしている間に人生が終わってしまいます。
そのくらい果てしないということです。
完璧主義は、身を滅ぼしてしまうのです。
完璧完全を、現実において実現させよとすると、地獄巡りが始まります。
100パーセントという響きにつられ、追いかけていると、いつの間にか年を取って、死を目前にしてしまうのです。