間に合わせの手段でその場しのぎをしていると、本人の身になかなかつきません。
一時的な手段は、体に染み付いている成長ではありません。
その場しのぎは、やはりその場しのぎでしかなく、成長していることにはなっていません。
語学の勉強をするときに、その場しのぎで乗り切ろうとする人は、本当の実力はいつまで経っても身につきません。
「明日は英語のテストだ。よし! 今日は徹夜だ」と言って、一夜漬けで何とかしようとする人がいます。
一晩かけて集中して勉強をすれば、ささいなテストなら、乗り切れることがほとんどです。
しかし、本人が本当に英語を身につけることができたかというと、はなはだ疑問です。
テストが終われば、一瞬の花火のように、美しさがすぐ消えます。
一瞬できたように思えても、すぐ消えてなくなってしまうのです。
一夜漬けは、花火です。
素晴らしさは、一瞬しか見られません。
すぐ消えてなくなってしまうのです。
一夜漬けにより、その場しのぎで乗り切った人の成長は、大変乏しい。
本当の成長は、長期的なこつこつした努力が必要なのです。
時間がかかり、苦労も必要です。
回りくどくて、面倒。
しかし、一度身につければ、なかなか忘れないものです。
海外留学をしている日本人が、日本語を使わない環境に長くいても、日本語を忘れないことと同じです。
日本語は幼いころから苦労をして身につけた言葉ですから、体が覚え、なかなか忘れないのです。
アメリカ人が日本に留学をして、3カ月が経ったから、英語を忘れましたということはありません。
アメリカ人にとっても、英語は幼いころから苦労をして身につけた言語ですから、体で覚えているのです。
勉強の王道は、大量の経験しかありません。
こつこつした継続的な学習です。
頭より、体が覚えるものなのです。
徹夜のような間に合わせの手段では、一時的には効果がありますが、すぐ忘れます。
それは、本当に勉強したとは言えないのです。