じわりじわりと足から出る汗。
汗はなぜにおいやすくなるかというと、まず汗の量です。
人の体の中で汗をかきやすい部分は、2カ所あります。
「手のひら」と「足の裏」です。
汗をかくといえば、温度を下げるためというイメージがありますが、手のひらと足の裏は、少し別の事情があります。
摩擦を作るためです。
私たちがまだ猿人だったころ、滑りにくくするため、手のひらと足の裏に汗をかくようになりました。
絶えず汗をかいて、摩擦を作り出しているのです。
しかも手と違って足は、履物を履くため、蒸れやすい部分です。
家の中では、スリッパを履きます。
外出するときは、シューズ、革靴、ハイヒールなどを履きます。
蒸れている状態が、ほぼ1日続くと言っても過言ではありません。
体の中で最も汗をかきやすいといえば、足の裏と言ってもいいでしょう。
そんな足の裏は、1日にどのくらいの汗をかくと思いますか。
驚くべきことに、1日に足から出る汗の量は、両足を合わせて、なんとコップ1杯分にもなると言われます。
想像してみましょう。
靴の中に、コップ1杯分の水を入れているイメージです。
「まさか考えられない」と思いますが、紛れもない事実です。
しかもこの量は、あくまで平常の場合です。
スポーツや営業職など、普段からよく歩く人は、さらに大量の汗が出ます。
高温多湿の状態が続くことで、雑菌が大繁殖して、異臭を放ち始めるのです。
体の面積から言えば、足の裏はほんのわずかですが、強い体臭を放ちやすいのです。
とりわけ体臭対策の中でも、特に足は、入念にしたいところです。