気の進まないことにはできるだけ近づかないようにすることです。
あなたは生まれつき、自分だけの独特の磁石を持っています。
磁石には「N極S極」という磁場があるように、あなたにも「好き嫌い」という磁場があるのです。
好きなことには単純に引き寄せられます。
あなたが自分から力を入れなくても、自然と引き寄せられます。
離れようとすることのほうが、大変なくらいです。
しかし、嫌いなことに対しては、逆に反発感を抱いてしまいます。
自分から近づこうとしても力が入り、近づく距離が短くなるほど反発力も大きくなります。
好きなことは離れようとしても離れることができない一方で、嫌いなことは近づこうとしても近づけないようになっているのです。
自分の気の進まないことには、正直に近づかないようにすることです。
それが一番自然であり、肉体的にも精神的にも健康的だからです。
無理をして近づいても、力ばかりが入ってしまい疲れます。
それでいて、ちょっと気が緩むと、すぐまた離れます。
近づくためには力が必要であり、接近を維持するためにも大きな力が継続して必要です。
これが体を壊す原因になるのです。
お金持ちになってやるという野望のために、気の進まない医者ややる気の出ない弁護士の道を、無理をして進んでもなれません。
なれたとしても、そこに本当の生きがいを見い出すことは難しいことでしょう。
反発を感じながら、気が進まず嫌がりながらしていると、いずれ疲れ果ててしまいます。
医者や弁護士になれる人は、心からそれを望んでいる人たちだけです。
お金のためではなく、心から人を助けたいと思い、病気を治すことに生きがいを感じ、好きなことだという人がなれる職業です。
本当は好きではないが、お金のためにやっているということは、自分の心に正直になっていないということです。
無理をして近づいても、反発し合う磁石のように、すぐ疲れてやる気も出ないのです。
気の進まないことをすれば、それだけで心が重たくなり、自分こそ病気になってしまうのです。