心の汚れを取り除きたければ、言葉の汚れを取り除くことです。
言葉の汚れを取り除くことが、心の汚れを取り除くことにつながります。
「心をきれいにすること=言葉をきれいにすること」と言っても過言ではありません。
心と言葉はとても強くて、大きなつながりを持っています。
私はその人の話し言葉を聞けば、どういう心を持っているか、たいていわかります。
いえ、あなたにだってできるはずです。
誰にでもすぐわかるほどに、言葉の威力は強烈です。
「あの野郎、本当にむかつく」
「っていうか、~みたいな」
「まじ、現実から逃避したいんだけど」
こんな言葉を口にしている人がどんな人であるかは、自然とどんな心を持ち合わせているかがわかるのではないでしょうか。
こういう言葉を口にしている人は、そういう人なのです。
こういう言葉遣いだから、いつまでもそういう心のままです。
言葉が汚れているかぎり、心はどうしてもきれいにはなりません。
言葉は「言霊」という言葉があるように、一種のパワーを持っています。
「ばか」と言う一言でさえ、人を傷つけ、自分を傷つけてしまうパワーを持っています。
言葉の使い方が重要なのです。
包丁と同じです。
使い方しだいで、生かすこともできますが、人を傷つけることもできてしまいます。
包丁の使い方を知らない人が、おいしい料理を作るなんてできません。
言葉の使い方がうまくできない人は、うまく人付き合いができず、人を傷つけ、自分まで傷つけてしまうのです。
当たり前に考えれば、当然の話です。
言葉遣いがきれいで上手な人は、上手に人間関係を築けます。
尊敬語や謙譲語などありますが、それ以前に言葉をきれいに磨くことです。
きれいな言葉遣いがあって、次に尊敬語や謙譲語によって、上手に言葉を操れるようになるのです。