完璧主義とは何か。
完璧主義とは、妥協を許さず、完全完璧を目指す方針のことを言います。
完璧主義者の人は、何事もパーフェクトに仕上げようとします。
1つのミスも間違いも許さず、高い品質に強いこだわりを持ち、常に100点満点を目指そうとします。
そのため、仕事の結果はいつも高精度・高品質です。
一方で完璧主義は、疲れやすい性格ともいわれています。
何事も100点満点やパーフェクトを目指そうとするため、強い緊張とストレスがかかります。
完璧を目指すあまり、小さなミスにも動揺して、いらいらしやすくなるのです。
頭では「完璧主義はよくない」とわかっていても、性格の問題でなかなかうまくいかない。
気分転換やリフレッシュをしたくても、仕事のことが気になって、安心して落ち着けない。
「自分は完璧主義」という自覚がある人は、自分の性格を恨み、悩むことが多いのではないでしょうか。
しかし、完璧主義も大切な個性の1つ。
こだわりが強い性格は、時に大きな武器になることもあります。
自分の大事な性格を今さら変えたくない人もいるでしょう。
そもそも性格なので、簡単に変えるのは難しいのが現実です。
そんなとき、完璧主義であっても、心労から解放される、上手な折り合いの付け方があります。
10割を完璧にするのではありません。
7割を完璧にするのです。
10割も7割も、どちらも「完璧にする」という点は同じですが、難易度は変わります。
やはり7割を完璧にするほうが、10割より楽です。
10割を完璧にするのは非現実でも、7割を完璧にするなら現実的でしょう。
自分の中で「完璧主義」を維持したまま、上手に折り合いをつけられるようになります。
「残りの3割が不完全になる」と思いますが、もちろん放棄するわけではありません。
残りの3割は、また別の機会に回せばいいのです。
1回で10割を目指さなくても、仕事を2回や3回に分ければいいでしょう。
もしくは、得意な人にお願いする方法もあります。
3割が自分にとって不得意な範囲なら、得意な人にお願いしたほうがスムーズです。
自分の時間もできる上、仕事の質は高くなり、スピードも速くなります。
最初から10割を完璧にするのではなく、7割を完璧にすれば、心労が半減して仕事も長続きします。
完璧主義は、長所になる個性です。
ストレスを感じやすい完璧主義も、ちょっとした折り合いをつけることで、心労から解放されるのです。