落とし物を見つけて、拾うことがあります。
道ばたで拾うこともあれば、飲食店の店内で見つけることもあります。
落とし物を拾ったら、どうするか。
シンプルな場面ですが、ここが大切です。
まず落とした本人が目の前にいれば、すぐ声をかけるのがいいでしょう。
見て見ぬふりもできますが、相手のためを思えば、やはり声をかけるのがスマートです。
「落としましたよ」と言って手渡せば、相手も助かったと思い、喜んでくれるでしょう。
本人のものかどうかわからなくても、念のため声をかけておくのがいいでしょう。
とっさの対応ですが、難しく考えず、普段の習慣にしておくといいでしょう。
問題なのは、落とし物の持ち主がその場にいないときです。
落として時間が経っていると、完全に持ち主が誰かわかりません。
ここは良心が問われる場面です。
「拾ったら自分のもの」と思うのはよくありません。
魔が差して、悪い考えが浮かぶかもしれませんが、冷静にならなければいけない場面です。
いくら拾ったとはいえ、あくまで他人が落としたものであり、自分の所有物ではありません。
こっそり盗んでやろうと思うかもしれませんが、言語道断です。
一部であれ全部であれ、猫ばばはいけません。
悪事を隠して知らん顔をするのは、罪を犯しているのと同じことになります。
「落とすほうが悪い」という考え方をする人もいるかもしれませんが、誰にでも「うっかり」はあります。
「誰も見ていないから大丈夫」という油断もよくありません。
見ていなくても、罪は罪です。
後から面倒な事態に発展する可能性もあります。
魔が差しても、それを振り払う理性を持つことです。
では、落とし物を拾ったら、どうするか。
とても単純です。
交番に届けるのです。
道ばたで落とし物を見つけたら、中を見ないで、そのまま交番に届けましょう。
交番で事情を聞かれたり手続きが必要になったりすることもありますが、それほど長い時間はかかりません。
もし店内なら、お店の人に届けるといいでしょう。
別に難しくありません。
良心に従って行動するだけです。
現金・カード類・身分証明書の入った財布であっても、対応は同じです。
現金・カード類・身分証明書の入った財布だからこそ、きちんと届けましょう。
基本中の基本であり、当たり前のことですが、大人になるにつれて良心や正義感を見失うことがあります。
あなたの善意ある行動で、誰かが助かります。
良心に従う行動を取ることで、もし自分がうっかり落とし物をしたときも、自分のところに戻ってくるでしょう。
いま一度、意識しておきたいマナーです。