チャンスは、すべて素晴らしいとは限りません。
人生では、必要ないチャンスを得ることがあります。
ダイエット中の人が、お菓子のプレゼントをもらっても困ってしまうでしょう。
新品のパソコンを買った直後、商品くじでパソコンに当選しても仕方ないでしょう。
偶然お芝居のチケットを入手しても、当日に動かせない予定が入っているなら、見に行きたくても行けません。
必要なチャンスが得られない一方、必要ないチャンスを得てしまうことがあります。
必要ないので、自分が持っていても仕方ありません。
重かったり大きなものだったりすると、かさばって邪魔になります。
必要ないチャンスを得たとき、あなたならどうしますか。
「こんなチャンスがあっても仕方ない」
「せっかくチャンスを得られたけど、私には必要ない」
「使わないチャンスは、もはやチャンスではない」
そう思って、放置や処分をする人も多いのではないでしょうか。
ここが大切なポイントです。
せっかく手に入れたチャンスを無駄にするのはもったいない。
もし必要ないチャンスを受け取ったら、必要としている人に譲り渡しましょう。
譲り渡せるタイプのチャンスなら、独り占めせず、快く譲り渡します。
「私には必要ないので、もしよかったら、どうぞ使ってください!」
普通にプレゼントすればいいのです。
必要としている人にとっては大喜びでしょう。
「ありがとうございます!」と何度も感謝されるはずです。
自分には何のメリットもないように思えますが、誤解です。
「チャンスを与える」という人助けができているのです。
自分に必要なチャンスは得られませんでしたが、誰かを助けることができたなら、意味があります。
人を喜ばせることができました。
幸せにできました。
一瞬ですが、あなたは神様になれました。
必要ないチャンスを受け取ったことも、無駄とは言えないのです。
必要ないチャンスを受け取ったときは「チャンスを与えるチャンスができた」と考えてみませんか。
チャンスを譲り渡せば、相手はきっとあなたに感謝してくれるでしょう。
ゆくゆくその人から、お返しとして、別の形でチャンスをもらえるかもしれません。