「悪いことをしてしまった」
「相手に迷惑をかけてしまった」
「申し訳ないことをしてしまった」
そう思ったときは、その瞬間にすぐ謝っておきましょう。
今すぐです。
1分1秒を争うスピードで、すぐ謝ることが大切です。
謝るのは、早ければ早いほど謝りやすいからです。
後になるほど謝りにくくなります。
人間は不思議な生き物で、後になるほど行動しなくなる生き物です。
「悪いことをしてしまったけど、後から謝ればいいや」
「もっと雰囲気のいいときに謝ろう」
「タイミングのいいときに謝ろう」
面倒なことほど、後回しにしようとします。
そう思っていると、いつまで経っても謝ることができません。
おまけに謝りにくくなります。
これは「雰囲気の定着」というものが関係しているためです。
初めに謝らなかった状態なら、後からその状態を崩していくことが大変になります。
謝らなかった状態でスタートすれば、ずっとその状態を維持しようとしてしまうのです。
「最初に謝らなかったのに、なぜ今さら。まあいいか……」
ついだらけてしまうのです。
これが仲直りをしづらくなる原因であり、人間関係が悪化する原因でもあります。
仲直りは後からしようとすると、しづらくなります。
問題が起こったその場その瞬間に謝ることが、一番の近道なのです。
いまや「世界の北野」と言われるほどに有名なタレントでもあり映画監督でもある北野武さんは、謙虚ですぐ謝ることで有名です。
テレビでは、面白い冗談を言っていますが、普段の日常では大変に礼儀正しく謙虚なことで知られています。
道ですれ違いざまに肩がぶつかったときに「こら!」と言うのではなく「ごめんね」とすぐ謝ります。
口癖が「ごめんね」となっているほど、謙虚になって謝ることができる人です。
自分が悪いときも、とにかくすぐ謝ることで問題を余計に大きくすることもないのです。
これが大物になる人の習慣です。
悪くなくてもすぐ謝る。
謝るときにはすぐ謝る。
これが喧嘩もいざこざもない人の、素晴らしい習慣なのです。