執着は大きければ大きいほど、人とのぶつかりも多くなります。
人間ですから執着は、必ずあります。
買ったばかりのお気に入りの服には、誰にも渡したくないという執着があります。
「これは私のもの」
「絶対に誰にもわたさない」
「これがないと生きていけない」
物に対する強く深い執着です。
完全に自分の物であり、ほかの誰にも渡したくないし、触らせたくない感情です。
誰かが少しコーヒーをこぼして、服にしみが付いてしまうと怒り始めます。
「大変。買ったばかりのお気に入りの服なのに!」
すぐ喧嘩をしてしまうことになるのです。
物に対する執着が大きければ大きいほど、喧嘩をしやすくなります。
「自分のものだ」という強い執着があると、自己満足はできますが、長期で見て大きなストレスに変わります。
誰にも触れさせず、汚さず、大切にするのは、並たいていの努力ではないからです。
服に限らず、お気に入りの靴、ノート、ボールペン、ペット、部屋、自分の体なども同じです。
「自分のものだ」という執着は、ストレスになり、自分に跳ね返ってきます。
つまらないことに執着していたために多くのことを失うより、多くのことを与えていけるほうが結果的には豊かになれます。
執着を捨てれば、喧嘩はなくなります。
幸せに生きられる人は、執着がない人です。
執着がないから、心身ともに軽くなり、今の幸せを感じられるようになります。
執着を捨てることで、幸せが飛び込んでくるのです。