日常の中には、見えないくらいの小さなトラブルはたくさんあります。
小さくささいなことで、そのため特に大きな怒りもないくらいのトラブルです。
「困るなあ」という軽い程度で相手に迷惑をかけてしまうことは、日常の中に多く存在しています。
ほとんどの場合、こうした小さなトラブルはそのままにしてしまいがちです。
「まあいいか」
このように思って、ついそのままにしてしまいがちです。
しかし、こうした小さなことほど、人間の本性が現れてきます。
「小さなことはどうでもいい、大きなことだから謝っておく」という意識です。
大きなトラブルは仲直りしておくことがもちろん必要ですが、小さくてささいなことも同じく仲直りをしておくようにしましょう。
ささいなことは謝ることを省略してしまいがちですが、小さなことにも気配りが行き届いていると思われるチャンスでもあります。
大雑把がいけないわけではありません。
大雑把には、大雑把の長所があります。
細かいことを気にせず、大胆に進んでいくことが大切なときもあります。
しかし、人と人とのトラブルごとに関しては、細かく謝り、ささいなことほど気配りしていくようにすることです。
人の心は誰しも繊細で、おろそかにしているとすぐ傷ついてしまいます。
心はガラスでできているといっても過言ではありません。
ガラスには、ガラスなりの扱い方があります。
大胆な扱い方では、すぐ傷つき、時には壊れます。
繊細なガラスのような心は、常に優しく細かく扱っていくことです。
人と人との「まあいいか」と思うような小さなトラブルこそ、細かく謝っていくほうがいいのです。