「仲直りをするコツ」は、実は「喧嘩をしないコツ」ともつながりを持っています。
仲直りをするくらいですから、揉める原因があります。
揉める原因があるなら、最初からその揉める原因そのものを作らないようにすればいいのです。
それが喧嘩をしないコツです。
仲直りをしようと意識することも大切ですが、喧嘩をしないようにと意識することも同じくらい大切なことなのです。
必然的にこじれることが少なくなり、仲直りどころか、喧嘩そのものがなくなります。
仲直りをする必要すらない「喧嘩をしないコツ」はあなたの人間関係における大きな知恵となります。
喧嘩をしないコツを一番に挙げると、まずは「謙虚」です。
「謙虚に始まり、謙虚に終わる」
それほど重要な心がけと思ってください。
謙虚な人とは、とにかく喧嘩をしづらいものです。
すぐ謝るし、偉そうな態度を取ることもないため、喧嘩にまで発展することがない。
それでいて謝るときにもすぐ謝りますから、揉めることがあっても、すぐ解決してしまいます。
決して横柄で偉そうな態度を取らず、常に腰を低くした人とは、喧嘩どころか仲良くなります。
謙虚ほど、人間関係向上において大切な姿勢はありません。
また逆をいえば、横柄で偉そうにふんぞり返っている態度ほど、憎まれる姿勢もありません。
自分が悪くても決して謝らず、いつもわかったような口の利き方をしている人、あなたの周りにもいませんか。
私は以前、そういう人と一緒に仕事をする機会があり、当然のことながら人間関係がうまくいっていませんでした。
人が寄ってくるどころか、人が去っていく性格ということです。
話せば話すほどこちらの元気がなくなってしまい気分まで悪くなるという、悪玉菌のような存在で嫌われていました。
そんな人を間近で見ることができた経験もあり「自分は必ず謙虚に生きていこう」と強く思ったものです。
謙虚に腰を低くして、偉そうな態度だけは取らないように心がけています。
むしろ、もっと腰を低くできないかと悩んでいるくらいです。
人間関係には、次のような方程式が当てはまります。
人間はプライドがあるために、特に男性は偉そうで横柄な態度を取ってしまいがちです。
自分は価値のある人間であり、もっと注目を浴びたいと見栄を張り、尊敬されたいと思ってしまうからです。
しかし、それらこそ、人との関係を壊してしまいかねない障害となってしまうのです。