名刺交換をしたとき、頂いた名刺は、名刺入れの上に置くのがマナーです。
名刺交換する相手が、1人だけの場合は、これでいいのです。
難しいのは、一度に複数人と名刺交換をする場合です。
名刺入れの上に置けるのは、基本的に1枚だけ。
名刺を重ねたり束ねたりすれば、名刺入れの上に置くことはできますが、当然タブーです。
名刺はその人の分身ですから、相手の前で重ねたり束ねたりするのは避けるべき行為です。
さて、こうした状況では、最も役職の高い人を名刺入れの上に置くのが適切とされています。
最も肩書の高い人だけ、名刺入れの上に置き、ほかの人の名刺は、直接机の上に置かせていただきます。
直接机の上に置くのは好ましくないのですが、仕方ない状況のため、許容範囲です。
相手の氏名を間違えないようにするため、相手の着席位置に合わせて、名刺を並べましょう。
ただし、例外もあります。
全員が同じ役職であったり、役職が不明であったりする場合は、名刺入れの上に置く1枚を選ぶのは難しいでしょう。
この場合、誰の名刺も名刺入れの上に置かず、あえてすべての名刺をテーブルの上に直接並べます。
時と場合によっては、許容範囲のマナーです。