逆説的な話を1つします。
実は、記憶は覚えれば覚えるほど、覚えやすくなります。
驚くべき話ですが、事実です。
「少ないほうが覚えやすいのではないか」と思っているのではないでしょうか。
短期的な記憶では、そういう法則も当てはまります。
しかし、5年も10年も続けるような長期的な勉強では、記憶を積み重ねる必要があります。
そういうときは、覚えれば覚えるほど覚えやすくなります。
あなたが小学生のころは、ひらがな・カタカナを覚えるだけで精いっぱいだったはずです。
しかし、その後、ひらがな・カタカナを習得すれば、難しく思えた漢字を覚えられるようになります。
漢字が読み書きできるようになれば、教科書も読めるようになり、新しい世界を受け入れやすくなったことを思い出しましょう。
本を読めるようになれば、理科・歴史・文学・宇宙など、さらにレベルの高い勉強に手が届くようになります。
長期的な学習では頭に記憶が定着し、定着した記憶は踏み台として「土台」にできます。
今まで覚えた記憶と、これから覚える記憶とを結びつけて覚えることができるため、覚えやすくなり、かつ忘れにくくなります。
覚えれば覚えるほど記憶力はよくなり、勉強が加速します。
そういう意味で、頭がいい人は、基本をとにかく徹底的に学びます。
基本は踏み台であり、土台だからです。
足元がしっかりしていないと、大きなピラミッドを作り上げることはできません。
そのため応用ができる人ほど、実は低レベルの基本的な勉強を大量にこなして、基礎を固めているのです。