あらゆる学習法の中で、一番吸収が早く、理解も早く、かつ忘れにくい勉強法があります。
これは、古今東西、どんな人にも共通する究極の学習法です。
自分が、体験をすることです。
圧倒的に一番効果的な覚え方は、これしかありません。
これほど五感を強く刺激して学ぶ方法はないからです。
目で見て、耳で聞いて、自分の手足を動かして感じることで、記憶にも強く残ることでしょう。
自分が体験することが一番いい。
たとえば、野球のルールについて勉強するときです。
ルールブックを読んだり、写真を見たりして理解したところで、実際に野球とは何かと言われても、うまく説明ができません。
それより、自分がユニホームを着て、実際に野球を楽しむのが一番です。
細かいルールは体験しながら学びます。
細かいルールでも、実際に体験すると忘れません。
恥をかくことを恐れない姿勢があれば、素晴らしい早さで野球について勉強できるはずです。
それは、歴史の勉強でも同じです。
教科書だけを読んでいると、誰かの作り話を読んでいるようで、過去に起こったという歴史の実感が湧かず、肌で感じられません。
しかし、修学旅行や家族旅行などのタイミングを利用して、歴史の名所を実際に訪れてみると、意識が変わります。
自分の目で歴史的建造物を見たり、触ったりできれば、過去の歴史の深さを肌で感じることができるはずです。
世界文化遺産の1つである、広島の原爆ドームを実際に訪れると、第2次世界大戦がいかに悲惨であったかがわかります。
ぼろぼろの原爆ドームを見れば、戦争という悲劇を繰り返さないようにしなくては、という平和意識まで持つようになります。
本だけでは得られない、喜怒哀楽の感情すら湧き上がってくるのが、体験の良いところです。
実際に体験したことは「頭の知識」と「体験」とが感情を伴って、リンクします。
リンクができれば、一生忘れないほど強く記憶に残ります。
もちろん体験・経験をした後は、歴史の勉強もスムーズにはかどることでしょう。
そのくらい、体験に勝る勉強はないということなのです。