先日、私がトイレの個室で用を足していたときのことです。
私はいつも考え事をしている性分で、その日のその瞬間も、ぼうっと考えていました。
トイレの個室は、大変リラックスできる空間です。
「勉強をしている」と言っているうちは、まだまだです。
「勉強は特別なこと」だと、まだ思っているからです。
特別なことではなくて、当たり前にします。
あなたはデパートで商品を選ぶとき、どのような基準で選んでいますか。
まず思い浮かぶのは「売れ行きのいい商品のチェック」です。
売れ行きがいいなら、値段や性能など、評価が高いことがわかります。
私たちが一般的に考える勉強は、知識を詰め込むことです。
たくさん本を読み、知識や知恵を頭の中に取り込みます。
それはまだ「インプット」の段階だけです。
「時間がない。あと1時間しかない!」
時間に余裕のない状態は、たしかに居心地のいいものではありません。
しかし、タイムプレッシャーとは、単なるストレスではありません。
騙される経験は、学校では教えてくれません。
だから私たちは、人生のどこかで必ず一度は騙されます。
学校で教えてくれないので、免疫力がありません。
「どんな人と結婚したいですか」と聞いて「誰でもいいです」という人は、人生に対して自暴自棄になっている人です。
「どんな仕事がしたいですか」と尋ねて「稼げれば何でもいい」と答える人は、好きな仕事がないとわかります。
「どんな食事が好きですか」と質問して「何もない」と答えるのは、おいしいと感じる食事が1つもないということです。
雑談で要求されるのは「連想する力」です。
連想する力がないと、ネタごとに会話が終わってしまいます。
ネタからネタを連想してつなげていくのが、雑談です。
「読んで元気が出てきました」
「勇気をもらいました」
「もう少し頑張ってみます」
読書を読んで人生が変わるのは、本ではありません。
本文中の「一言との出会い」です。
たったの一言が心に突き刺さり、人生を変えます。
学校で学ぶ勉強は、知識ばかりです。
知識ばかりの勉強をしても、残念ながら明るい未来は切り開けません。
たとえば、金融関係の学校でお金についての知識を学んだとしましょう。
あなたの頭の中には、望遠鏡があります。
「想像力」です。
本来の望遠鏡は、遠くにある物体を大きくして見る道具です。
勉強を始める時期を考えるのは、ナンセンスです。
そういうことを考えていることが、一番の無駄です。
勉強には、時期は関係ありません。
英語の勉強は、時間がかかります。
単語・熟語・文法など、幅も奥も深いです。
だから語学の勉強には時間がかかります。
学ぼうという気持ちのある人が本を読めば、本は宝のように感じます。
自分のためになることがたくさん書かれていて、本が読めるだけでも幸せだと感じます。
目的以外の文章でも、勉強したいという前向きな気持ちがあれば、わずかな文章の中から大きな価値を見いだせます。
学校といえば、1人の先生が大勢の生徒に対して教えるという形式が一般的です。
大勢の生徒に一度に教えるという、効率面や経営面の事情もあるのでしょう。
大勢の生徒の中では、ほかの生徒の視線が気になって質問しにくい場合があります。
勉強の山場を迎えると、鳥肌が立つものです。
寒いから鳥肌が立つのではありません。
感動するから鳥肌が立ちます。
筋力は、トレーニングによって鍛えることができます。
ダンベルを使って筋力を鍛えると、足腰の筋肉や二の腕が強化されます。
はじめこそ大変なトレーニングですが、筋力がつけば間もなく楽になります。
すぐ答えを求めるのは、悪い習慣です。
答えを1つしか見つけられないからです。
早く答えを知りたい気持ちはわかります。
説明不足に対していらいらを感じるのは、勉強ができない人です。
しかし、説明が十分だったとします。
その説明しか、答えを見いだすことができません。
あなたには嫌いな人がいますか。
嫌いな人を嫌いなままでは、人間関係の改善はされません。
尊敬できるところもない。
私たちは、ついたくさん語ってしまおうとします。
たとえば、雑談で話をするときです。
たくさん話を語るほど、より多くのことを相手に伝えられると思っています。
あなたは、タクシーに乗ったとき、何をしているタイプですか。
目的地に到着するまで眠るタイプ。
タクシーの中でも仕事をするタイプ。
「勉強する時間がない」という愚痴をこぼす社会人がいます。
勉強できないのは、仕事に追われて忙しいせいだと言います。
社会人なら、時間がないのは誰でも同じです。
勉強だけ楽しむのは、学生までです。
学生は勉強をして希望する学校に入学することで、未来を切り開きます。
勉強だけしていても、未来につながることでした。
街を歩いていると、ブランドを身につけている人たちを見かけます。
しかし、ブランドを身につけて「かっこいいな」と思う人もいれば「頭が悪そうだな」と感じてしまう人もいます。
両者は、ブランドを身につけているところまでは同じです。
あなたはトイレのときに、自分の尿の色を見ていますか。
食事中なら、申し訳ございません。
たしかに自分の尿や便を見るのは、きれいなことではありません。
楽しいことは、本や映画、漫画の中だけに存在するわけではありません。
いつでもどこでも存在します。
にもかかわらず「楽しいことがない」と愚痴をこぼす人がいます。
私はひまになったときには「人間観察」をする癖があります。
これも「楽しさに気づく力」を鍛える方法の1つです。
生活の中では「何もしない時間」が突然できることがあります。
勉強するときには、知識や知恵を求めて勉強します。
ニンジンを追いかけるウサギのように、報酬があるから、それに向かって必死になるのはわかります。
しかし、結果を出して報酬をつかんだときにようやく喜びを感じる方法は、賢い勉強法ではありません。