説明不足に対していらいらを感じるのは、勉強ができない人です。
しかし、説明が十分だったとします。
その説明しか、答えを見いだすことができません。
言葉が足りないからこそ、自分で考える機会が与えられます。
その答えは、無限に幅が広がります。
文字の少ない本は、内容が薄いと思われがちです。
本屋の本の中には、薄くて文字も少ないにもかかわらず、高値の場合があります。
「こんな本に1,500円も出すなんて、ぼったくりだ」
そういう人は、文字の多さで本の価値を決めています。
たくさん文字が書かれていれば価値があり、少なければ価値も低いと思っています。
本の価値は、どれだけたくさんの情報を引き出すかで決まります。
「書かれている文字の量」ではなく「引き出せる価値の量」です。
文字の量は関係ありません。
むしろ薄くて文字の少ない本ほど、内容が濃い可能性があります。
文字が少ないからこそ大切な言葉のみを厳選しており、無駄な部分がありません。
説明不足にいらいらを感じるのではありません。
説明不足と感じる部分こそ、あなたの想像力を働かせるところです。
自分なりに解釈して、無限の言葉を埋めていけばいい。
それが、勉強です。
自分で価値を引き出す作業が、頭を使うトレーニングになっており、勉強です。
「これはどういう意味なんだろう」と自分なりに頭をひねり回して、脳を鍛えていけばいいのです。