私たちは普段、目覚まし時計をセットして就寝します。
目覚まし時計が鳴ってから起きるかと思いきや、目覚まし時計が鳴る少し前に自然と目覚めることがあります。
時には目覚まし時計が鳴る直前というケースがあるものです。
偶然にしては、あまりにもタイミングが良すぎることがあります。
そんな不思議な経験をしたことがあるのではないでしょうか。
たまたま起きたのではありません。
きっとそういうときは、就寝前「○○時に起きるぞ!」という意識が強くあったはずです。
何気ないことですが、これがトリガーになっています。
実は私たちには、起きたい時刻に起きられるという素晴らしい能力が備わっています。
これを「自己覚醒能力」といいます。
いわば、体内アラームです。
体内時計があることは知られていますが、体内アラームについても存在していることが確認されています。
「○○時○○分に起きよう」と意識してから就寝すると、体内アラームがセットされ、その時間に目覚めやすくなるのです。
自己覚醒は、アラームで叩き起こされるより、心地よく目覚められるのが特徴です。
この自己覚醒能力を使った上手な楽しみ方があります。
目覚ましなしで起きることを、ゲームとして楽しんでみてください。
目覚まし時計を使わないで起きられれば、小さな感動を味わえます。
「自己覚醒能力がきちんと働いたんだね。素晴らしい!」と思えるのです。
では、どうすれば体内アラームをセットできるのでしょうか。
基本は強く意識することですが、コツがあります。
「起きたい時刻を3回唱える」「起きたい時刻の数だけ枕を叩く」の2つが効果的とされています。
たとえば、6時に起きたいなら「6時に起きる」と3回唱え、次に枕を6回叩きます。
こうすることで、より強く意識できるようになり、しっかり脳に刻み込まれます。
体内でタイマーがセットされ、意識した時間に起きやすくなるのです。
一方、保険として通常の時計アラームも、6時10分くらいにセットしておくといいでしょう。
自己覚醒がうまくいかなくても、通常の目覚まし時計が鳴って起きられるので、寝坊を防止できます。
もともと人間に備わっている能力なので、訓練すればできるようになるはずです。
これといったデメリットもなく気軽に取り組めるので、ぜひ楽しんでみてください。