ドイツの考古学者シュリーマンは、トロイアの遺跡を発掘したことで有名です。
彼は、幼少期に読んだホメロスの詩を、作り話ではなく、実際にあった出来事だと信じます。
事業で成功した後、本当の夢を叶えるため、発掘調査に乗り出します。
多くの国に足を運び、調査を行い、見事トロイアの遺跡を発見しました。
シュリーマンといえば、トロイアの遺跡発掘の功績で有名ですが、それだけではありません。
別の一面もあって「語学の天才」とも言われています。
シュリーマンは、独学によって18カ国語も習得しました。
遺跡の発掘調査にはさまざまな国に行く必要があるため、それぞれの国の言語を身につける必要がありました。
多言語の習得は、シュリーマンにとって夢につながる道でした。
少しでも経費を削減したいたいめ、通訳はつけず、独学で語学を勉強しました。
発掘調査の必要に駆られ、1つまた1つと独学で語学を習得していき、最終的に18カ国語をマスターしたのです。
シュリーマンは、どうやって18カ国語もの言語を身につけたのでしょうか。
シュリーマンの勉強法はユニークです。
勉強の柱は「音読」と「反復」なのです。
1日最低でも1時間の音読を行い、これでもかというほど反復しました。
日常で使う単語・熟語・定番フレーズを手当たり次第に音読しました。
平日も休日も、雨の日も風の日も、とにかく毎日音読を徹底です。
バスの移動時間、郵便局の待ち時間といった隙間時間も、音読に当てたと言われています。
文法も、いちいち文法書を買わず、フレーズをまるごと覚えることで感覚的に習得していきました。
それだけで18カ国語も身につけていったのですから驚くほかありません。
語学習得のコツは、ここにあります。
語学を習得するなら「音読」と「反復」なのです。
語学を習得したいなら、音読と反復を徹底しましょう。
音読を1回して終わりではありません。
何度も何度も口に出し、頭に刻み込んでいくのです。
計算が必要な勉強には向きませんが、語学系の勉強には音読と反復がうってつけです。
音読の効果は、語学系のほか、暗記系の勉強にも有効です。
音読は、視覚・聴覚・触覚など多くの感覚器官を使うため、脳への刺激が増え、覚えやすい特徴があるからです。
語学は、体で覚えるものです。
語学の習得はスポーツに似ていると言われています。
語学の習得は、音読で始まり、音読で終わると思うくらいでちょうどいいのです。
音読、音読、また音読。
語学を習得したいなら、シュリーマンの語学習得術を見習って、音読と反復を徹底しましょう。