世の中には数多くの名画があります。
たくさんの名画があって、覚えるのが大変です。
どうすれば名画を覚えやすくなれるのでしょうか。
気になるところを見つけて、ツッコミを入れてみるのです。
ツッコミを入れると、一発で覚えられます。
不思議なもので世の中にある名画には、たいていツッコミを入れたくなるところがあります。
しかも1つだけでなく、いくつもあることが珍しくありません。
「面白い」「ちょっと変だよ」「なぜだろう」といったところがあるので、そこに一言ツッコミを入れてみましょう。
グスタフ・クリムトの『接吻』という名画があります。
この絵には、ツッコみたくなるところがいくつも見つかります。
「どうして全体的に金色なの? 金色にしなければいけない理由は何だろう?」とツッコんでみます。
「キスをしているけど、よくみると女性は少し嫌がってるんじゃない? 大丈夫?」とツッコんでみます。
「崖のような場所にいるね。どういう状況なの? 落ちたら危ないよ」とツッコんでみます。
エル・グレコの『ラオコーン』という名画があります。
世界的な名画ですが、よく見ると、クエスチョンマークになるところがあります。
「なんだか新体操をしているような独特な人体表現だなあ」とツッコんでみます。
「みんな大理石のような白い肌をしているなあ。どういうことなのだろう?」とツッコんでみます。
「みんな裸で、しかも蛇に噛まれそうな人もいるけど、大丈夫なの?」とツッコんでみます。
俵屋宗達が描いた屏風『風神雷神図屏風』があります。
日本史の教科書に必ず出てくる名作ですが、じっくり鑑賞すると、やはりツッコみたくなるところがあります。
「よく見ると、風神も雷神も怒った顔ではなく、笑ったようなかわいい顔をしているね」とツッコんでみます。
「風人の肌は緑色なんだね。しかも黒い雲に乗っているなんて不思議だなあ」とツッコんでみます。
「風神も雷神も、ダンスをしているようにも見えるなあ」とツッコんでみます。
ツッコミを入れると、くすっと笑えます。
ツッコむことで印象的になり、記憶にもしっかり刻まれます。
絵を見る時間が短くても、どんどん絵を覚えていけるのです。
ときどきツッコミどころがたくさんある絵もあります。
そういうときは、ツッコめるだけたくさんツッコんでみてください。
絵を見るたびにツッコミを入れると、絵を覚えやすくなるうえ、鑑賞の楽しさもアップするのです。