謝罪するとき「後悔」という言葉を使う人がいます。
自分のミスで相手に迷惑をかけてしまい「後悔しています。申し訳ございません」といったセリフで相手に謝罪します。
普通に聞くと間違っていないように思われますが、実はここに「NGワード」が含まれています。
たとえば、自分のミスで相手に迷惑をかけたとします。
相手に対して謝罪を述べますが、次のセリフを聞いたとき、どちらに誠意を感じるでしょうか。
ほとんど同じに聞こえますが、言われた相手は違った印象を受けます。
1つ目のフレーズは、後悔という言葉が使われています。
ここで後悔という言葉が使われるのは、違和感があります。
「後悔」という言葉には「やらなければ良かった」という悔やむ意味はありますが、相手に対する謝罪の気持ちが感じられません。
「自分のことだけ」になっています。
「後悔しています」と謝り方では、相手は十分な誠意が感じられず、納得しないでしょう。
「自分のことしか考えていないよね。申し訳ないと思ってないよね」と感じ、怒りが収まらないのです。
「反省」は、自分の言動を振り返り、自分が悪いことをしたとはっきり認め、相手に謝罪するという意味です。
反省という言葉には、相手に対する謝罪する気持ちも含まれます。
「自分の行いを反省しています」という言い方なら、相手も怒りが収まるのも早くなります。
後悔と反省は似て非なるもの。
ちょっとした言葉の違いですが、相手が受ける印象は大きく異なります。
相手に謝罪するときは「後悔」より「反省」という言葉が適切なのです。