シンガポールに一人旅をしたとき、困ったことがありました。
帰国の飛行機の出発時間が「朝の6時半」です。
航空会社の都合で、その時間しか、便がありませんでした。
朝の6時半に飛行機の出発ということには、4時ごろには起きる必要があります。
さすがに眠い時間です。
さっそくホテルに常備されている目覚まし時計をセットしようとした、そのときです。
へんてこな目覚まし時計で、使い方がよくわかりません。
直近の時間で時刻をセットし、きちんと動いていることを何度も試した記憶があります。
一応、それなりの手応えをつかみ、寝ようとしましたが、やはり不安です。
「どこか違うところをセットしていないか」
「時間はセットできていても、目覚まし機能をOFFにしていないだろうか」
「午前と午後を間違えていないだろうか」
「電気が切れていないだろうか」
「壊れていないだろうか」
寝ようとしますが、なかなか不安がぬぐいきれず、寝られません。
絶対にミスが許されない。
ホテルのモーニングコールも検討しましたが、やめました。
「もし、従業員がうっかり忘れていたらどうしよう」と、また不安になります。
笑い事ではありません。
そのときは本気で不安になっていました。
私は心配性です。
予定どおりに4時に目覚ましは鳴ってくれましたが、寝つきが悪かったため、ひどい睡眠不足でした。
こうした経験から痛感しました。
「目覚まし時計だけは母国から持参したほうがいいな」と。
慣れていない時計のため、不安になるくらいなら、慣れたものを持参したほうが安全で確実です。
人によっては、パッケージツアーの場合もあるでしょう。
そのときは、やはり朝早くの集合になるはずですから、早起きが必要です。
ホテルにある慣れない目覚まし時計を使うより、母国から持参した使い慣れた目覚まし時計を使うほうが、安心して寝られます。
スペアの電池も一緒に持参しておけば、なお安心です。