趣味人は、自分の趣味について話すことはあります。
「私にはこんな趣味があります。こんな楽しみ方をしてます。今こんな目標に向けて頑張ってます」
趣味のこだわり、楽しい思い出、嬉しかった出来事、面白おかしい失敗談、今後の目標などなど。
にこにこ楽しそうに話をします。
好きなことなので熱く語ることもしばしばです。
しかし、無理に勧めることはしません。
「あなたもやったほうがいい」という言い方はしないのです。
あなたもやりなさいと言わんばかりに勧められるのは誰でも嫌なもの。
強引に勧めると、誰でも抵抗を感じます。
無理やりの印象が強いと、人間関係にひびを入れることにもなりかねません。
興味があるなら、相手のほうから「私もやってみたい」と声をかけてきます。
いくら自分が楽しいからといって、相手も同じように感じるとは限りません。
好みは人それぞれです。
自分は楽しいと感じることでも、相手にはつまらないと感じることがあります。
自分は興味深く感じることでも、相手は興味がないこともあります。
趣味人は、そのことをよくわかっています。
自分の趣味を人に押しつけるのはマナー違反であることをよく理解しています。
だからこそ、自分の趣味を紹介することはあっても、無理に勧めることはしないのです。
では、趣味人は、人を一切誘うことがないかというと、そうではありません。
趣味人であっても、人を誘いたいときもあります。
仲間が欲しい、一緒に楽しみたい、と思うことはあります。
そんなときは「興味があれば、いつでも声をかけてくださいね」とだけ言います。
それ以上余計なことは言いません。
相手に選択肢を与え「選ぶのはあなたですよ」という言い方をします。
強引な誘い方はしません。
あくまで声をかける程度です。
これが趣味のマナーです。