興味の火は、ずっと燃え続けるとは限りません。
ろうそくの火はずっと燃え続けるわけでなく有限であるように、興味の火もずっと燃え続けるわけではありません。
最初はめらめら激しく燃えていても、だんだん火が小さくなることがあります。
突然火が消えてしまうことも少なくありません。
興味の状態は、立場・年齢・環境によって変わることがあります。
20代のころは旅行に興味があっても、30代以降になると薄れることがあるでしょう。
独身時代はおしゃれや恋愛に興味があっても、結婚して子どもができれば、子育てや教育に興味が移るでしょう。
そのときは興味津々だとしても、時がたつと無関心になったり興味の方向性が変わったりすることがあります。
数カ月後・数年後には、何も感じなくなっていることがあるのは珍しくありません。
興味がなくなるのはまだ仕方ないのですが、怖いのは「機会損失」です。
自分の興味を無視して行動しないでいると、知らず知らずのうちに貴重なチャンスを失うことがあります。
たとえば、本屋でカメラの本を見かけ、興味をそそられたとします。
気になって心が引かれつつも、そのときは買うのをやめて、別の機会に後回しにしました。
ところが時期が変わって別のタイミングになると、そのときにはもう無関心に変わっていることがあります。
興味があるときにカメラの本を買っていれば、カメラの知識が身についていたでしょう。
今より見る力が強くなっていて、新しい世界が開けていたことでしょう。
新しい趣味が増えていたかもしれません。
カメラを通した出会いがあったかもしれません。
興味があるときに行動しなかったことで、貴重なチャンスを失ったことになります。
「興味があるうちに行動していればよかった」と後から悔やむことになるでしょう。
「興味はあって気になるけど今度にしよう」と思ったときが、運命の分かれ道です。
安易に後回しをすると、実際そのときには興味がなくなっているかもしれません。
学びの機会や新しい世界を知るチャンスを失うことになります。
もともと好奇心旺盛な人であっても油断は禁物です。
好奇心旺盛だとしても、時間が経てばば、興味の方向性が変わることは十分考えられます。
「興味がある!」と強く感じたことは、その瞬間に行動するのが一番です。
時間やお金をケチらないこと。
タイミングを逃さず行動してください。
手間のかかることであっても、興味があるうちに行動しておくのが得策です。
興味の火がついているなら、ほかの予定を変更してでもそれを優先させてください。
そして熱中してください。
熱中することは素晴らしいことです。
興味を感じるときは、意欲やモチベーションがハイになっている状態です。
興味を感じるときに取りかかれば、集中力も吸収力も高くなるので、学習や習得がスムーズに進むでしょう。
何事も興味の火がついているうちに行動するのが吉です。