1カ月に1冊でいいのです。
普段買わない本を買って読んでみましょう。
興味も感心もなくてかまいません。
畑違いであればあるほどいい。
たとえば、男性であれば女性向けの書籍であり、女性であれば男性向けの書籍です。
大人なら子ども向けの本を買ってみます。
普段ビジネス書ばかり読んでいるなら、小説を買って読んでみます。
普段小説ばかり読んでいるなら、ビジネス書を買って読んでみます。
犬を飼っていなくても、犬の飼い方の本を買って読んでみるのもOKです。
運動が苦手でも、筋トレやランニングの本を買ってみるのも素晴らしい。
自分にとって異世界の本を買って読んでみましょう。
「まったく知らない世界だ。完全に未知の領域だ。よし、買ってみるか」
これでいいのです。
普段買わない本に目を通してみると、必ずショックを受けます。
見たことも聞いたこともない新世界が広がっているでしょう。
「うわっ!」「なんだこれ!」と声を上げそうになるでしょう。
がつんと頭を殴られたようなショックを受け、目まいでくらくらするでしょう。
これがいいのです。
ショックはショックでも、ポジティブなショックです。
がつんと頭に響いたということは、それだけインパクトも大きい証拠です。
新鮮な刺激であり、新しい変化です。
大きなショックを受けるとともに、あなたの視野と見識が広がります。
どれだけ大きなショックを受けても命には関わらないので安心してください。
ここで大切なのは「買って読む」という点です。
立ち読みだけでは不十分です。
立ち読み程度では「見るだけ」「眺めるだけ」という表面的な読み方になってしまい、効果が半減します。
借りて読むのも要注意です。
借り物の本は「汚してはいけない」「傷を付けてはいけない」という抵抗が働くため、吸収が中途半端になります。
気になるところにマーカーを引いたり折り目をつけたりできません。
きちんと自分のお金で買って、自分の所有物とすることです。
「せっかくお金を払ったのだから!」と自分を追い込めます。
自腹を切って経済的な痛みが伴えば気合が入り、読めるようになります。
気になるところにマーカーを引くのも折り目をつけるのも自由にでき、吸収力も高まります。
「お金が無駄になったらどうするの?」と思いますが、無駄を恐れていてはチャレンジできません。
自分の殻を破るためには、勇気とチャレンジが必要です。
本1冊といっても、1,000円や1,500円程度でしょう。
このくらいの金額で大きなショックを受けられるなら安いものです。
普段買わない本を読むのは、海外旅行並みの衝撃があります。
海外旅行の費用に比べれば、破格の金額です。
本屋に行って、普段買わない本を買って読んでみましょう。
これを1カ月に1回のペースでやってみます。
毎日・毎週は難しくても、月に1回であれば、無理なく取り組めるのではないでしょうか。
月1回のペースを続けると、1年で12回、大きなショックを受ける機会が得られます。
1年後には、あなたの視野と価値観が一回り大きくなっているはずです。
海外旅行に行くつもりで、普段買わない本を買ってみてください。
普段買わない本を買って読んでみるのは、もはや冒険なのです。