趣味人は、ルーティンを大切にします。
ルーティンの内容は、趣味によってさまざまです。
趣味によってはオリジナル・ルーティンが存在することもあります。
コップ1杯の水を飲んだり、精神統一の瞑想を行ったり、お気に入りの曲を聴いたりする人もいるかもしれません。
スポーツ前の準備運動や筋トレ前のストレッチは、省こうと思えば省けますが、やはりきちんとしておくほうがいい。
きちんと体を温めておくことで、眠っている筋肉を刺激できたり、運動効率を上げたりできます。
関節の可動域を広げておくことで、けがや故障の防止にもつながります。
読書をする前に机をきれいに掃除すると、読書に集中しやすくなります。
机周りがぴかぴかになれば、すっきりした気持ちで読書を楽しめます。
本の世界にどっぷり入り込め、ますます読書の時間が豊かになります。
登山前の神社参拝も、する・しないで気の持ちようが違います。
一種の成功祈願ですが、意味はあります。
きちんと神社参拝をしておくと、気持ちがきゅっと引き締まり、登山に向けたパワーが湧いてくるのです。
余計な動作という考える人もいるでしょう。
たしかにルーティンは、絶対必要というものではありません。
省こうと思えば省けます。
しかし、趣味人は、こうしたルーティンを、きちんと行います。
ルーティンとは、いわば、趣味を始める前の「助走」です。
「安全対策」「気分高揚」だけでなく「成功祈願」という意味もあります。
ルーティンは「さあ、これから趣味を楽しむぞ」という一種の儀式になっているところがあります。
きちんとルーティングを行うからこそ、趣味の効率や生産性が上がります。
そして、楽しさや面白さも向上して、充実した時間を送れるようになります。
ルーティンも、楽しい趣味も一環なのです。