「くだらないトラブル」という言い方をする人がいます。
「くだらないトラブルで悩んでいます」
「くだらないトラブルで時間を取られています」
「くだらないトラブルのことで相談があるのですが……」
くだらないトラブルなんて言い方をしないことです。
くだらないトラブルという言い方は、トラブルを甘く見ています。
甘く見ると、ろくなことになりません。
どんなトラブルも、無視したり初動が遅かったりすると、大ごとに発展します。
トラブルをばかにしたような言い方をすると、トラブル対応という行為もばかばかしく思えてきます。
取り組むことに抵抗感が生まれると、初動が遅くなります。
対処の詰めも甘くなって、きちんと解決できません。
「くだらないトラブルがあって、相談があるのですが……」という言い方をすると、相談を受ける身としてはもやもやします。
「くだらないことだから私に相談するの?」「くだらないトラブルだったら相談しないでくれ」と、抵抗感を覚えます。
悪気はなくても、悪い誤解を与えないかねないのです。
くだらないトラブルと言いたくなったら、別の表現に言い換えましょう。
「ちょっとしたトラブル」と言えばいいのです。
余計な装飾は不要です。
普通の言い方でいいのです。
普通の言い方をすれば、普通に対処できます。
「ちょっとしたことだけど、きちんと対処しよう」という気持ちとなり、真剣に取り組めるようになります。
さっと取り組めて、初動が早くなるのです。
「ちょっとしたトラブルがあって、相談があるのですが……」という言い方をすれば、相手は親身になってくれます。
「何だろう?」「私にできることなら!」とすんなり耳を傾けてくれ、良いアドバイスをいただけるのです。