原因がわからなくても、あれこれ試してみることが大切です。
手当たり次第に試したところで徒労に終わると思われますが、そうとは限りません。
あれこれ試してみるうちに、偶然原因が見つかって、解決することがあるからです。
こんな話があります。
あるところに、ベビーカーで大泣きしている赤ちゃんがいました。
何とか泣きやんでもらおうと、周りの人が入れ代わり立ち代わりあやします。
頭をなでてみたり、面白い顔をしてみたり、ぬいぐるみを見せてみたり、ミルクを与えてみたりしても、効果はなし。
どうして泣いているのかさっぱりわかりません。
まったく泣きやまないので、周りの人は困っていました。
そこへ赤ちゃんのお母さんが現れ、すっと抱き上げると、ぴたりと泣きやみました。
あれほど大泣きしていたのが嘘のようです。
周りの人は「さすがお母さん! やっぱりお母さんの抱っこが一番だね」と思いましたが、実は意外なところに原因がありました。
ベビーカーの中に角張った石が紛れ込んでいて、その違和感のせいで赤ちゃんは泣いていたのです。
つまり、お母さんが抱っこしなくても、誰かが抱っこしてしていれば、普通に泣きやんでいたということです。
この原因は、見ただけではわかりません。
原因がわからなくても、いろいろ試してみることが大切です。
思わぬところに原因があることは珍しくありません。
効率良く解決するために、まず原因から突き止めたいと思いますが、原因がわからなくても動いてみることも大切です。
原因がわからなくても、あれこれ試しているうちに原因がわかって解決するケースもあります。
原因がわからなくてもいいので、とりあえずあれこれ試してみましょう。
いろいろ試してみることは無駄ではありません。
動いてみないと、原因がわからないこともあります。
偶然原因が見つかることを期待するのです。