トラブルになったとき、ぶつぶつ愚痴を言う人がいます。
「こんなトラブルがあって大変なんだよ」
「あの人が悪いからこうなった」
「どうしてこうなったんだろう」
身近にいる知人や友人に、あれこれ愚痴をこぼします。
残念ですが、愚痴はトラブル解決には役立ちません。
愚痴は「言っても仕方ないこと」です。
言っても仕方ないことを言ったところでどうにもならず、時間と労力の無駄遣いで終わります。
忘れてならないのは「どれだけトラブルの愚痴を言ったところで、解決はしない」ということです。
相談はOKですが、愚痴はNGです。
愚痴を何時間言おうと、現実は何も変わりません。
気持ちがすかっとするくらいの効果はありますが、それだけのことです。
時間もエネルギーも貴重なリソースです。
愚痴を言う時間が長くなればなるほど、肝心の行動が遅くなります。
愚痴を言うことに貴重なエネルギーを使っていると、行動に回すエネルギーが不足するのです。
愚痴の内容によっては、プライバシーの侵害や機密事項の漏洩のリスクもあります。
ぶつぶつ愚痴を言うと、勢い余って余計なことまで口走ってしまうのです。
トラブルの愚痴を延々と聞かされている相手も大変です。
愚痴を聞くのはパワーがいります。
あまり愚痴を言いすぎると、相手の迷惑となってしまい「勘弁してくれ」となります。
愚痴にはリスクもあります。
「愚痴が相手の耳に入る可能性」です。
悪い話ほど広まるのが早いように、愚痴や悪口も、あっという間に広まります。
「誰にも言わないでね」とお願いしても、ばらされるのがオチです。
秘密は、十中八九、守られません。
何気なく口にした愚痴が相手の耳に入ると、ますます問題が大きくなって解決が難しくなります。
トラブル解決に必要なのは、具体的な行動です。
10時間愚痴を言っても、行動がゼロなら、解決もゼロです。
トラブルの愚痴を言う暇があれば、具体的に行動しましょう。
解決に必要なことを紙に書き出し、やるべきことが決まれば、あとは具体的に行動するのみです。
やるべきことをやるから、トラブルが解決します。
行動するから解決するのであって、愚痴では解決しないのです。