ピンチのときは、スピードを意識するのが基本です。
何事も遅いより早いほうが良いのは明らかなこと。
「善は急げ」という言葉もあるように、やるべきことがわかれば、解決に向けて1分1秒でも早く動くのがベストです。
しかし中には例外もあります。
状況によっては待機が必要になるときもあるのです。
今すぐ動くわけにはいかず、段取りの都合があり、待たなければいけないケースも少なくありません。
ただでさえいらいらするところが、ますますいらいらします。
「待つのが苦しい」「こちらはとっくに準備できている」と文句を言いたくなります。
こちらはすでに準備万端でいつでもOKの状態なのに、都合があって動けないときはもどかしいものがあります。
こういうときは、普段より時間が進むのが遅く感じられるもの。
特にせっかちな人は待機が苦手でつらい時間に感じられるはずです。
しかし、ここは正念場です。
はやる気持ちを抑えられず、うっかり動いてしまうと、せっかくの段取りが台無しです。
待たなければいけないときは、ひたすらじっと待つことです。
待機する必要があるときは、待機するのが仕事です。
時期やタイミングがあるなら、その時が来るまで、じっと待機するに尽きます。
待機の時間には、適当に暇つぶしをすればいいのです。
本を読んだり、趣味を楽しんだり、掃除をしたり、こまごました雑用を片づけたりです。
待機時間が長いなら、ほかの仕事に取り組むのもいいでしょう。
上手に暇つぶしができれば、待機の時間が長くても怖くありません。
体がうずうずして仕方ないときは「待機も仕事の1つ」と自分に言い聞かせましょう。
待機ができる人は、しっかりピンチを乗り越えられるのです。