相手のせいで起こるトラブルがあります。
まったく自分は悪くありません。
非があるのは、100パーセント相手ということがあります。
そんなとき「私にも非がある」と言えるかどうかです。
「悪いのはすべてあなた」「あなたに全責任がある」と言いたいところですが、ここは大人になりたいところ。
心理的にはそう思いたくなるのは当然ですが、ここに成長を決めるポイントがあります。
どんなトラブルでも、自分の非がゼロということはありません。
必ず自分にも非があります。
相手にすべての非があるように思えることでも、自分の言動を振り返ってみたい。
すべて相手が悪いとは限りません
過失割合が10対0だとしても油断はできません。
10段階だから10対0になるのであって、100段階にすれば、99対1になるケースがあるでしょう。
口頭だけで済ませたせいかもしれません。
再確認のメールを送らなかったせいかもしれません。
見えにくいところに資料を置いたせいかもしれません。
誤解を招くような言い方があったせいかもしれません。
どんなトラブルでも、1ミリくらい、自分に非があると言えるところがあるはずです。
「悪いのはすべてあなた」「あなたに全責任がある」と思うと、トラブルから学ぶことがなくなります。
「私は1つも悪くない」という考え方になると、反省しなくなり、自分の改善点を見つけられなくなります。
トラブルとは、見方を変えれば、学びの機会です。
相手に非があったとしても、心を大にして「私にも非がある」と言えるようになることです。
「私にも非がある」と思えば、反省できます。
自分の直すべきところを発見でき、言動の改善につながります。
謙虚な姿勢でいられるので、仲直りもトラブル解決も早くなります。
すべて相手が悪いと思えるようなトラブルだとしても「私にも非がある」と言えるようになっておきたい。
少しでも反省できるかどうかです。
「私にも非がある」と言える人が、成長します。
「私にも非がある」と言えることが、大人の振る舞いなのです。