商売道具をけちる人がいます。
「高いものを買うのはお金がもったいない」と考え、買おうとしません。
「使えれば十分」と考え、安物を選ぼうとします。
残念ながら商売道具をけちる人は、良い仕事はできません。
たしかに節約は大切ですが、これは誤った節約です。
安物を選ぶと、ろくなことになりません。
使いにくかったり、動作が遅かったり、すぐ壊れたりするため、仕事の結果に影響します。
これではきちんとお客さまの期待に応えられません。
依頼が来なくなって、収入が悪くなり、自分の首を絞めることになるのです。
商売道具は、節約するところではありません。
むしろ奮発するところです。
良い商売道具を持てば、良い仕事ができるようになります。
良い仕事ができれば、それだけ収入も直結するのです。
「弘法筆を選ばず」という格言があります。
「本当の名人は、道具の良しあしに関係なく、立派な仕事をする」という意味ですが、うのみにしてはいけません。
それはあくまで弘法だからできることです。
弘法のような名人でも達人でもない普通の人間なら、素直に良い仕事道具を使うのが得策です。
「弘法筆を選ばず」と言いますが、もし弘法が筆をきちんと選べば、もっと良い仕事ができたはずです。
自分の商売道具は、けちらず、むしろしっかりお金をかけましょう。
品質の良いものは長持ちします。
商売道具は、収入に直結します。
良い商売道具と持てば、良い仕事ができます。
良い仕事ができれば、それだけお客さまにも喜んでいただけるようになります。
お客さまに喜んでもらえるようになれば、収入にもつながります。
当然ですが、借り物もNGです。
いくら高品質の優れた道具であっても、それが借り物だと十分に使いこなせません。
借り物はカスタマイズに制限があるため、自由に使いこなせません。
「汚してはいけない」「壊してはいけない」「返さなければいけない」という気持ちもあるため、仕事のブレーキになるのです。
商売道具は、できるだけ良いものを持つことです。
商売道具は、一心同体になる存在です。
質の高いものは、それだけ値も張りますが「投資」と考えてください。
良い商売道具を持てば、良い仕事ができるようになります。
良い仕事ができるようになれば、収入にもつながります。
いずれ元は取れ、マイナスからプラスに転じます。
たとえ元は取れなくても「良い仕事でお客さまを喜ばせる」という目標を達成できます。
商売道具にお金をかけるのは、本気になっている証拠です。
自分の仕事に誇りと使命を感じているなら、商売道具にしっかりお金をかけることが大切なのです。